【東京新聞杯2020予想】重賞級の1勝馬?クリノガウディー✕横山コンビで重賞初V期待
今週の東京日曜メインは、名物マイル重賞「東京新聞杯」です。東京の1600mは実力主義的な舞台であり、実際一昨年の勝ち馬のリスグラシューや昨年の勝ち馬インディチャンプはその後G1を制しているように、実力馬が素質開花させるきっかけになっているレースでもあります。
そんな未開花の素質馬を狙いたい同レースで今回とくに注目しているのが、クリノガウディーです。
クリノガウディーは今年4歳になるスクリーンヒーロー産駒の1勝馬です。マイル重賞戦線の常連になりつつありますが、未だ勝ち星を挙げれておりません。とは言え、G1の朝日杯FSでは9番人気ながら2着に好走し、昨年夏の中京記念でも6番人気で2着と善戦しております。
こうした重賞での善戦の恩恵もあってか賞金は十分足りており、ここ9戦連続重賞に出走してきております。ただ、1勝馬ということもあってか9走中4回が二桁人気となっており、伏兵的な立場として参戦してくることが多いです。今回もメンバー的に上位人気には届かない人気となりそうで、中穴的な立場の1頭となりそうです。
ただ、先にも挙げたとおり好走したレースも多く、レースの内容はとても1勝馬とは思えないほど良い競馬をしてきているのも事実です。前走のマイルチャンピオンシップでは着順としては17頭立ての12番人気で7着という結果でしたが、勝利したインディチャンプとは0.6秒差、2着だったダノンプレミアムとは0.4秒差と大きな差はありません。G1級の馬達と接戦を繰り広げ、明け4歳となり成長が見込めるだけに、格が落ちるG3のメンバーなら十分勝負になるのは間違いないところでしょう。
東京新聞杯の過去10年のデータを見ますと、世代別の勝率・連対率・3着内率では4歳世代が好成績を残してきており(4歳馬の過去10年の成績:5-4-3-26)、今後の飛躍がまだまだ期待できる明け4歳馬がやはり注目の世代となります。今回4歳馬はクリノガウディーの他、前走3勝クラスを勝っている3連勝中のヴァンドギャルド、同じく3勝クラスを勝って勢いに乗るシャドウディーヴァ、そして昨年NHKマイル2着のケイデンスコールと計4頭が出走しております。前評判としては、前走勝っているヴァンドギャルドやシャドウディーヴァの方が良さそうですが、これまで闘ってきた相手やレースのレベルの比較ではクリノガウディーも互角かそれ以上と言って良いでしょう。下位人気となりそうなここは断然狙い目の1頭であると感じます。
脚質的には、昨年の上半期のレースぶりを見ると先行脚質と言えそうですが、近走はゲートが安定せず後方からの競馬となることがほとんどです。陣営は「脚をためて直線に懸ける競馬が合う」とコメントしておりますが、個人的には先週を見る限り今の東京は前残りですし、前に行きたいメンバーが少ない今回は先行した方が展開が向きそうです。鞍上は今回初コンビとなる横山典弘騎手となりますが、ゲートの出方次第では気分で前を付けに行く可能性もある騎手だと感じます。
いずれによ、加速力のある馬なので前半あまり無理をしなければ最後は鋭い脚を使って伸びてきてくれる1頭です。中京記念では中団外から直線でしぶとく伸びて2着に好走、朝日杯FSでも前が早めに仕掛ける展開を後ろから一瞬の脚で伸びてグランアレグリアを交わして2着に好走しており、素質があることは十分証明できております。
ということで今年の東京新聞杯は、1勝馬ながら実力は重賞級のクリノガウディーの激走に期待したいと思います。