【青葉賞2020予想】安定感抜群のダノンセレスタ、成長力に期待

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無観客競馬の実施開始から2ヵ月以上が経過。歓声の中で馬と騎手が力をぶつけあうレースが恋しくなってきたというファンも少なくないでしょう。

その時を待ちつつ、ダービーへの最重要トライアル青葉賞を予想したいと思います。残念ながら青葉賞組はダービーを勝てないというジンクスもありますが、ここ10年を見てもウインバリアシオン、フェノーメノが2着、ポロシニック、アドミラブルが3着とダービー馬まであと一歩に来ている馬も多いです。やはりダービー的中のためにはファンにとってとても重要なレースであることは間違いないでしょう。

そんな重要な青葉賞で今年注目しているのはダノンセレスタです。

ダノンセレスタは、前走デビュー5戦目でようやく未勝利戦を勝利したハーツクライ産駒です。今回の青葉賞では、ロールオブサンダーやフィリオアレグロ、ディアスティマ、オーソリティなど重賞で3着以内に好走したことのある実績馬も出走していますが、そんな中では実績的には劣る1頭となります。

今回伏兵的な立場での参戦となりそうなダノンセレスタですが、これまでのレース内容を見てみますと実績以上の魅力がある1頭であると感じます。

デビュー5戦目での初勝利となりましたが、それまで4戦連続2着を続けており、惜しい競馬を続けてきています。最大の魅力はこの安定感で、5戦して1勝2着4回の成績は、出走馬18頭の中で唯一100%の連対率を誇る馬です。

競走馬の中には「相手なり」に走るという馬も多いですが、そんな中にはいつも上位に来るけどなかなか勝ち切れないという馬もいます。ようやく勝って次走で相手が一段強くなっても、やはり上位に来るという不思議な特徴を持っていますし、一度勝ったことで勝ち癖がついてくるということもあります。

ダノンセレスタは、まさにそんなタイプの馬かもしれません。前走は2000mから2F伸びた2400mが舞台でしたが、2番手追走からすっと2馬身半突き放してそのまま快勝するという内容でした。「相手なり」の馬が2400mの適性を見せたのですから大きな上積みも期待できそうですし、同じ2400mとなる青葉賞でも好勝負が期待できるのではないでしょうか。

今回は同様に前走で1勝クラスの2400mを勝ってきたフライライクバードやヴァルコスと言った馬も出走していますが、フライライクバードは良馬場で2分27秒3と2分27秒4、そしてヴァルコスは稍重の馬場で2分28秒2、それに対してダノンセレスタは良馬場で2分28秒2だったのでタイム的にはクラスの差もあって劣るように見えますが、そもそも青葉賞は勝ち時計が2分24秒台や25秒台と2秒以上速いので、格下のレースのタイム比較はあまり意味がないかもしれません。

それよりも、馬体重の変動を見てみるとフライライクバードがデビューから馬体重が472kgから448kgと24kgも減っていますし、ヴァルコスは480kgが496kgと逆に16kgも増えています。馬体重の増減の幅の大きさが気になる2頭に対し、ダノンセレスタは488kgから490kgとほとんど馬体重が変わっていません。成績だけでなく馬体重も安定していますので、力は十分発揮できる状態にありそうです。

ということで、青葉賞は出走馬中唯一連対率100%を誇るダノンセレスタが、ハーツクライ産駒の安定した成長力を発揮してダービーへの切符を掴むことに期待して応援したいと思います。