オークス(優駿牝馬)は桜花賞組上位も、穴馬スマイルカナに台頭の余地あり
今年のクラシックは桜花賞、皐月賞ともに無敗馬による勝利ということで、今後もその流れが続くのか、はたまた待ったをかける新鋭が現れるのか。今週はいよいよ優駿牝馬、オークスが東京競馬場で開催です。桜花賞2着のレシステンシアは距離適性を考慮してNHKマイルカップに回りましたが、勝ち馬デアリングタクトはダービー登録の話もあったものの、既定路線のこちらへ向かって来ました。
新星として注目されるのはスイートピーステークス勝ち馬で、別路線ながらこちらも負けなし2戦2勝のデゼルです。フローラステークスで騎乗した2着ホウオウピースフルでも権利を取ったレーン騎手ですが、こちらに騎乗することとなりました。
デアリングタクト、デゼルとともに後方待機から末脚のキレで勝ってきているため、大幅な距離延長となる今回は位置取りから注目のレースとなりそうです。
そんなオークスですが、レシステンシアが牡馬相手のNHKマイルカップ2着になったことで改めて桜花賞上位馬の能力の高さを評価出来る点と、さらに展開面でも向きそうな点を踏まえて、桜花賞3着馬スマイルカナに注目したいです。東京コースは昨年の赤松賞で7着と敗れていますが、折り合いを欠いており、得意の逃げが不発だった点、さらに新馬戦は同じ左回りの新潟コースで勝利しており、コース適性の問題とも言い切れない点から一発がありうるのではないかと見ています。
騎乗する柴田大知騎手にとっても参戦機会の限られたG1で、マイネルホウオウのNHKマイルカップ以来7年ぶりとなる勝利を掴み取るチャンスとなります。
フルゲート揃った中でも逃げてハナを主張したい馬はスマイルカナくらいではないかと見られるメンバー構成も好材料です。
ここ4年はシンハライト、ソウルスターリング、アーモンドアイ、ラヴズオンリーユーと1番人気が勝利してきていますが、波乱を呼ぶ逃げを演じられるかどうか、穴馬としてぜひ注目しておきたいですね。