【シンザン記念2021予想】カスティーリャ、能力は重賞級

今週は歴史ある3歳重賞のシンザン記念です。3年前の勝馬アーモンドアイ、9年前の勝馬ジェンティルドンナがともに牝馬三冠を達成し、本レースへの注目度が大幅に上昇しました。

今年もアルテミスステークスでソダシの2着だった牝馬ククナを中心に3頭の牝馬にも注目でしょうし、朝日杯フューチュリティステークスで4着のバスラットレオン、6着のロードマックスなどの実績馬も出走し、近年の中でも実力馬が揃いました。

その中で私が注目しているのは、モーリス産駒の牡馬カスティーリャです。カスティーリャは、4戦目となった前走で未勝利を勝ったばかりですが、2走前今回と同じ中京競馬場の1600mの未勝利戦で2着に好走しました。

勝ち馬は朝日杯FS・3着のレッドベルオーブで、4着は朝日杯FSの勝ち馬グレナディアガーズと現在の世代トップクラスと遜色ない競馬をしています。この時、先行して早め先頭から抜け出したレッドベルオーブには完敗したものの、グレナディアガーズには0.6秒も差をつけていますし、勝ち時計の1分33秒7もかなりの好時計でした。単純比較はできないものの、朝日杯FS上位組とはほぼ差はないとも言えます。

牝馬のククナはルメール騎手が騎乗することもあって、過去の2頭の三冠牝馬とイメージをだぶらせてしまうところですが、ここを圧勝するならそのイメージもより強固なものになってくるでしょう。

また、今回モーリス産駒は他にもピクシーナイトとルークズネストの2頭が出走していますが、ピクシーナイトは新馬戦で中京競馬1400mを勝っていて、ルークズネストは新馬戦で中京競馬1600mで2着という結果を残しています。3頭が中京競馬場はいずれも連対しているということは、モーリス産駒が実は中京競馬場が得意なのかもしれません。となれば、例年の京都ではなく中京開催となる今年は好材料と言えるでしょう。

ということで今年のシンザン記念は、世代トップクラスの能力を秘めたカスティーリャに注目したいと思います。