シャフリヤールの活躍でますます期待の掛かるディープインパクト後継種牡馬アルアイン
先日の毎日杯を勝利したシャフリヤールは賞金加算に成功したことで皐月賞出走も可能な状況でしたが、短いレース間隔を嫌ってダービーに直行する意向を発表し、全兄アルアインが果たせなかったダービー制覇なるか、一躍注目の1頭へと躍り出ました。
全兄であるアルアインは2017年の皐月賞、2019年の大阪杯と芝2000mG1を2勝し、現在は日高町にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬2シーズン目を送っています。
父はいわずとしれたディープインパクトで、母は2010年のブリーダーズカップフィリー&スプリントなど、ダートの短距離重賞を4勝したドバイマジェスティという血統背景です。
デビュー戦、千両賞と連勝を飾ったアルアインですが、続くシンザン記念では6着と敗退したものの、続く毎日杯では1番人気のサトノアーサーを抑えて勝利し、皐月賞へと駒を進めました。
牝馬のファンディーナが1番人気になる異色の皐月賞となり、9番人気の低評価とはなりましたが、ペルシアンナイトとの叩き合いを制して1着となりました。
ダービーではレイデオロ相手の5着、菊花賞ではキセキ相手に7着と、クラシック3冠を完走し、古馬になってからも5歳時の2019年大阪杯では、キセキ、ワグネリアンの追撃を抑えて勝利しており、ハイレベルなメンバー相手に結果を残しています。
残念ながら引退レースとなった有馬記念では11着と結果を残せませんでしたが、大阪杯での勝利は北村友一騎手にとってもJRAのG1初勝利となっており、記録にも記憶にも残る1頭といえるでしょう。
母系がスプリント血統ではありますが、現役時代の芝2000mの実績と、4歳時にはマイルチャンピオンシップでも3着に食い込んでいるスピードが魅力の1頭で、昨年は104頭の繁殖牝馬を集めています。
シャフリヤールのみならず、現在JRAで4勝を挙げており今後の飛躍が期待できるダノンマジェスティが全弟にいるだけに、非常に優秀な母系として期待できる家系であり、弟たちの活躍次第ではさらなる人気上昇もありうるアルアイン産駒は、2年後にお目見えとなりますが楽しみにしたいですね。