【フリーウェイS予想2021】距離短縮で新味の出てきた良血リアンティサージュ
繁殖牝馬は生涯で見て、何事もなければ多くの産駒を生み出すことになりますが、とりわけ初仔となると生産者としても配合が悩ましいところではないでしょうか。
2大巨頭キングカメハメハとディープインパクトが一気に去ったことで群雄割拠といえる種牡馬界ですが、最近ではデアリングタクト、エフフォーリアを輩出したエピファネイアの株が上がってきています。
シンボリクリスエスの血とシーザリオの血を受け継ぐ貴重な血統背景の持ち主が、ディープインパクト、キングカメハメハ不在の今後を引っ張る存在になるのか、はたまたアーモンドアイを輩出したロードカナロアが再度大物を輩出するのか、いろいろな種牡馬の産駒の活躍が楽しめる時代になったように思えます。
そういった意味で、G1勝ち馬の最初の花婿としてオルフェーブルを選んだローブティサージュの初仔であるリアンティサージュがオープン入りなるか注目となっているのが、日曜東京10レースに組まれている3勝クラスの特別戦・フリーウェイステークスです。
3歳時は芝の2000m以上をメインにローテーションが組まれていましたが、掲示板には載るものの善戦どまりということもあり、徐々に距離短縮していったところ、芝1800m以下に絞ってから戦績が安定するようになっています。
結果的にはマイラーだった母の血が色濃く出ているのかもしれませんが、オルフェーブル産駒ということで、芝中距離以上に活路を見出そうとした陣営の判断もまた間違っていたとも思えないだけに、競走馬の距離適性は奥深いものがあるなと感じさせられます。
東京コース初参戦、中6週と間隔を空けた競馬も初めてになりますが、2, 3番手から抜け出す安定感はここにきても大崩れはしないものと思われます。前走勝利のパートナーである福永騎手を再度確保できているのも強みといえるでしょう。
牡馬との対戦にはなりますが、過去5年のこのレースのデータをみると、2017年のノットフォーマル、昨年のアビームと牝馬が2勝しており、無敗でオークス勝利を目指すソダシを管理する須貝厩舎の管理馬というのも魅力で、今年も牝馬に期待して狙ってみたいところですね。