【秋桜賞2023予想】1番人気馬が好成績も、波乱の芽は十分

今月5日に名古屋競馬場で組まれているのが1着賞金600万円で行われる牝馬限定戦の秋桜賞です。

2013年以降はダート1400mで行われてきましたが、昨年は1500m、そして今年は1700mと距離を徐々に延ばして開催されています。全国で行われている世代別牝馬重賞シリーズのグランダム・ジャパンに組まれており、来月5日に行われるシリーズ最終戦のレディスプレリュードに向けてポイント加算を目指す馬たちにも期待がかかります。

昨年は圧倒的1番人気のダノンレジーナが勝利しており、南関東所属馬が現在4連勝中となっています。過去10回のレース傾向をみると、1番人気馬が5勝で勝率50%と好成績。波乱の年は南関東勢が崩れたときとなっており、1ハロン距離が今年は延長されるだけに、波乱の芽もありそうです。

今年の出走予定馬では、笠松所属のエイシンヌウシペツが面白い1頭といえそうです。父エイシンヒカリ、母エイシンユートピア、母の父カンパニーという血統背景で、父、母父ともに現役時代ファンの多かった馬です。

金沢競馬から笠松競馬に移籍後、5戦3勝と高い勝率を誇っており、前々走の撫子争覇では、同じく今回出走予定となっているレイジーウォリアーに敗れて3着に入線。前走のささゆり特別では2番手から押し切る競馬で勝利しており、巻き返しを果たしてきています。距離延長は父、母父を見る限りはプラス材料と思え、人気はそこまで上がってこないと思われますが、逆転は十分ありえそうです。

南関東からは大井のグランパラディーゾが今年は参戦を予定しており、元中央所属かつサンデーレーシング所有ということもあり、血統面も含め強敵といえそうです。ただ、人気を背負う半面勝ち味に遅いのが弱点で、前走の読売レディス杯では単勝1.4倍と圧倒的な支持を受けながら3着に敗れており、相手なりという印象もあるだけにつけ入る隙は十分ありそうです。