【安田記念2019予想】激流のマイルG1!アーモンドアイvsダノンプレミアムの2強対決に注目

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2日の日曜日は、春のマイル王者決定戦「安田記念」が東京競馬場で行われる。

今年は何といっても3冠牝馬のアーモンドアイが人気の中心だ。3冠後はジャパンCをレコードで圧勝し、今年は初戦でドバイへ遠征し、約4か月の休み明けを苦にせずドバイターフを優勝するなど、まさに向かうところ敵なし状態だ。

マイルは3戦3勝だが、昨年の桜花賞以来、実に約1年2ヵ月ぶりと久々だ。鞍上のC.ルメール騎手は桜花賞での強さを挙げ、「まったく心配していない」とコメントし強気な姿勢を示している。昨年のジャパンCやオークスでは高速馬場にも対応しており、マイル実績も十分あるので、距離における不安は久々ということ以外にない。

ただ、アーモンドアイにとってマイルの舞台がプラス材料となるかと言われると微妙なところでもある。マイル適性で言えば前走のマイラーズCや朝日杯FSを制しているダノンプレミアムの方が高いだろう。

アーモンドアイより前で競馬できるのも高速馬場では強みとなる可能性は高く、マイルならダノンプレミアムの横綱相撲で決まりと予想するファンも少なくないだろう。

前走のマイラーズCは1000m通過60秒5の超スローペースで、番手につけて後続のプレッシャーもなく進めることができたダノンプレミアムの完勝だった。道中は頭を上げたり、舌を出したりと集中できていないような場面も見られたが、そんなスローペースの中でも折り合いはしっかりと付いていた。直線でも鞍上の合図に即座に反応し、最後は流す余裕すらあった。

ただ、スローペースで瞬間的な決め手勝負になってしまい、マイル適性やスピードの持続力など、本来マイル適性を判断するにあたってチェックしておきたいポイントが見れなかったのは残念なところ。全体的に流れる可能性が高い安田記念においてはあまり参考になる一戦ではなかったと言えよう。

昨年の安田記念も高速馬場で淀みのないペースで流れ、息の入らない中でいかに持続力を引き出せたかどうかが勝敗を分ける形となった。

アーモンドアイは能力は高いが、激流となる可能性の高い安田記念ではその高い能力も十分発揮できない可能性もある。能力面ではアーモンドアイに劣るが、常にベストのポジションをとれるのが強みのダノンプレミアム。脚質的には正反対の両馬だが、最後の直線では大きな見せ場を作ってくれそうだ。