短距離馬ハクサンムーンの弟がダービーにチャレンジ?

オルフェーヴルとウインバリアシオン、ジェンティルドンナとヴィルシーナ、テイエムオペラオーにはメイショウドトウなどなど、名馬を彩るライバルというのがいます。相手方からみれば立ちはだかる壁、目の上のたんこぶとでも言うべきでしょうか。今日のトピックはハクサンムーン、種牡馬入りは果たしましたがロードカナロアが立ちはだかりました。セントウルSで一矢報いたもののG1は未制覇のままでした。

そんなハクサンムーンは言わずと知れたスプリンターで、短距離路線を歩んできたためクラシックとは無縁でしたが、半弟のウォーリングステイツがダービーを目標にレースを組んでいます。父アドマイヤムーンのハクサンムーンに対し、ヴィクトワールピサが父になったことで距離適性にも幅が出てきているようです。

ウォーリングステイツって文字数が多くない?と思った方は察しが良いですね。生産は日本の白井牧場ですが、2014年のセレクトセールで4600万円でカタールのファハド殿下が落札し、ドイツでデビュー。というわけでダービーはダービーでも目指すはドイツダービー、正式にはWarring Statesというスペルになります。ドイツのミュンヘンで開催されたバヴァリアンクラシック(GⅢ・芝2000)に出走し、7頭立ての6番手というほぼ最後方に近い位置取りから直線で伸びて最後には2着馬とハナ差の接戦を演じて見事に勝利。

今後は7月2日に行われるドイツダービーを目標にローテーションを組むとのことです。スプリンターの弟が異国のダービー馬になれるチャンス。海外競馬もぜひ注目してみてくださいね。