【ローズS】アドマイヤミヤビ、再び阪神の舞台へ。桜花賞の汚名返上なるか?

オークスでは上位2頭には届かなかったが、後方大外から最速タイとなる33秒9の上がりで一気に進出して3着に入着したアドマイヤミヤビは、秋華賞の出走権がかかったローズステークスに出走予定。

前走は位置取りやコース取りの差など敗因が比較的分かり易いが、12着に敗れた2走前の桜花賞の評価がなかなか難しい。馬場が合わなかった点やスタート前の粗相など、敗因は色々囁かれているが、精神的な面を含めて状態が良くなかったということにしておきたい。

ただ、桜花賞でドマイヤミヤビを完全に見切ってしまった競馬ファンは次のオークスで3連系の馬券を獲り逃す事となった。オークスではしっかり巻き返しているように能力が高いのは明らかで、惨敗した同じ阪神の舞台とは言え注意しておく必要がある。

出遅れが多くいつも悠長な競馬をするこの馬にとって外回りコースはありがたい。逆に本番の秋華賞の京都内回り2000mという条件の方が不安に思えてくる。せっかく向いている舞台なので、ここは桜花賞の汚名を返上するためにも陣営にはしっかりと状態を整えてきてもらいたい。

相手にはオークス2着のモズカッチャンがいるが、潜在能力は負けてない。ソウルスターリング不在のこのレースでは勝ち負けを演じなければいけない立場だろう。オーナーはセレクトセールで5億8000万円の超高額馬を落札した近藤利一氏だ。強気の競馬を期待したいところだが、鞍上の乗り替わりが色々とややこしくなっている点はやや気がかりではある。

というのも、今回桜花賞とオークスでアドマイヤミヤビの手綱を握っていたM.デムーロ騎手はローズステークスではモズカッチャンに騎乗。オークス3着馬から2着馬へと乗り継いだかたちとなった。そしてアドマイヤミヤビにはデビュー4戦で騎乗したC.ルメール騎手を再度起用し、再タッグを組むかたちとなった。

何れにせよ、鞍上が弱化したわけではない以上目が離せない一頭だ。春の時点ではまだまだ底を見せず、ピークはまだ先と予想されるだけに秋でどういうパフォーマンスを見せてくれるのかが楽しみだ。