【フェブラリーステークス2025予想】中央ダートの頂点なるか?逆襲狙うアーテルアストレア✕横山典弘騎手のコンビに期待
日曜の東京メインは2025年中央G1の開幕戦・フェブラリーステークスが行われる。昨年の勝ち馬ペプチドナイル、2着のガイアフォース、4着のタガノビューティーといった上位馬が再び参戦。さらに、ドゥラエレーデやメイショウハリオといった実績馬に加え、府中5戦5勝のコスタノヴァ、ダート戦9戦9連対のエンペラーワケア、プロキオンステークスを逃げ切ったサンデーファンデーといった勢いのある馬たちが激突する。
そんな中で注目したいのが、リーチザクラウン産駒の6歳牝馬・アーテルアストレアだ。前走はチャンピオンズカップで7着。最強ダート馬レモンポップが圧勝する中、最後方から上がり3ハロンで2番目に速い末脚を繰り出し、勝ち馬と0秒5差まで追い上げた。展開次第では、さらなる上位進出も期待できる内容だった。
今回は、その展開利が見込めそうだ。メンバーを見渡すと、逃げ・先行馬が多く、前半からペースが上がる可能性が高い。G1に出走するような先行馬は簡単には止まらないが、それでもハイペースになれば、直線の長い東京コースでは差し・追い込み馬に有利な展開となる。昨年、ペプチドナイルが粘り込んで勝利したものの、東京の坂を乗り越えて押し切るのは容易ではない。そうなると、アーテルアストレアの末脚が生きる展開になりそうだ。
さらに注目したいのが、今回の鞍上・横山典弘騎手だ。横山典騎手といえば、追い込みや逃げ切りなど思い切った騎乗が特徴的。特に東京ダートでは、"ポツン最後方"からの強烈な追い込みを決めることがある。G1の舞台では前が簡単に止まらないが、それでも今回のメンバー構成なら、追い込みがハマる可能性は十分にある。
また、今回のフェブラリーステークスには、3月2日で定年を迎える音無調教師の管理馬3頭が出走。有終の美を飾るかどうかも見どころの一つだ。さらに、横山典騎手に加えて、息子の横山武史騎手、横山和生騎手も出走。彼らは前目の有力馬に騎乗予定で、簡単には父に追い込みを決めさせないだろう。しかし、そんな状況をものともせず、父・横山典が鮮やかな追い込みを決める展開になれば、よりドラマチックなレースとなる。
ということで2025年最初のG1フェブラリーステークスは、アーテルアストレアが"ポツン最後方"からの強烈な末脚を炸裂させ、横山典騎手とともに一撃を決める姿に期待したい。