コパノリチャード種牡馬引退、第三の馬生へ

優れたスピードを武器にデビュー戦勝利やアーリントンカップ勝利など早い時期から活躍し、2014年に高松宮記念を制するなど重賞4勝を挙げたコパノリチャードが、6シーズン供用された種牡馬生活を引退し、余生を新冠町の乗馬施設である『にいかっぷホロシリ乗馬クラブ』で過ごすことになりました。

2歳の11月にデビューし、重症初挑戦となった4戦目のアーリントンカップで勝利して以降は重賞を中心に使われ、高松宮記念勝利後は残念ながら勝ち星には恵まれなかったものの、ダートのJBCスプリント参戦など、マイル以下の重賞の常連として長く活躍してきました。

父にトニービンを持つヒガシリンクスとダイワメジャーとの間に生まれたコパノリチャードの主な産駒としては盛岡の2歳重賞のビギナーズCを制したコパノキャリーがいるなど、地方競馬を中心に産駒が活躍してきましたが、新たな馬生を送ることとなりました。

今シーズン限りで種牡馬生活を引退し、7月末にホロシリ乗馬クラブに移動し、現在は乗馬のためのトレーニングに励んでいます。

新しい環境、かつ人を乗せる業務に再度携わることになったコパノリチャードですが、まだ11歳と若いこともあり、知名度の高いG1馬に騎乗できるチャンスがあるだけに、今後の感染症対策に左右される面はありますが、現役時代を知るファンが訪れて賑わいをみせてくれる可能性は高いのではないでしょうか。

冠コパノで種牡馬入りといえば、最近ではホッコータルマエと死闘を演じてきたコパノリッキーがいますが、皐月賞やNHKマイルカップ、マイルチャンピオンシップといった芝のG1でも期待を背負ってきたコパノリチャードの第三の余生を、応援していきたいものですね。