【ヴィクトリアマイル予想2022】波乱の流れは終わらない?“狙い目”は人気の盲点となるアノ馬!

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1番人気が7連敗中の今年の平地G1。今週は牝馬マイルG1のヴィクトリアマイルが開催されるが、果たして波乱の流れは今週も続くのか?ご存知のファンも多いと思うが、同レースは2015年に18番人気のミナレットが絡んでG1史上最高配当額となる2,070万馬券が飛び出し、2019年には11番人気クロコスミアが3着、昨年も10番人気ランブリングアレーが2着に入るなど波乱傾向が強いG1として知られる一戦だ。

今年の人気上位を見ると、三冠牝馬のデアリングタクトは約1年ぶりの実戦、ソダシは約7ヶ月ぶりの芝レース、近戦勝ちきれていないレイパパレなど、上位勢に不安多し。あっと驚くような結果が飛び出してもおかしくない。ここは穴狙いに徹するのも悪くないだろう。

今回穴馬の最有力候補として注目しているのが、テルツェットだ。昨年のダービー卿CTとクイーンSを勝利している重賞2勝馬だが、ヴィクトリアマイルは14着、エリザベス女王杯は11着とG1では二桁着順に敗れている。昨年のヴィクトリアマイルはスタートで遅れて14番手から進め、直線では最内を突いて一瞬伸び脚を見せたが、坂を上がったあとは止まってしまった。良馬場でスタート出遅れ、ペースも緩めの決め手勝負ではさすがに結果を出せなかったか。

出遅れ癖と二の脚の遅さで後方からの競馬が定番の馬だが、近走はテンでモタつくことも少なくなってきた。前走の中山牝馬Sもスタートで内の馬と接触が無ければもう少し良い位置に付けられていた可能性もある。5着に敗れはしたが、4コーナーは4番手で上がり最速の脚を繰り出してという内容は悪くない。

今年は有力馬に先行馬が多く、前半のペースは上がりそうな気配がある。また、今週は天気がぐずついており、週末も雨の予報が出ている点も同馬にとっては好材料。昨年のような良馬場では他馬にアドバンテージが生まれるが、上がりがかかる展開ならこちらに分がある。スタートを無難に決め、力のいる馬場で前傾ラップ、脚をためて最後は良い脚使ってという展開が理想的だ。ハマった時の末脚は強烈で、先週のNHKマイルCのような追い込み勢有利の展開となれば面白くなるだろう。

激走の下地は整った。D.レーン騎手騎乗ということもあってある程度人気を集めそうだが、昨年3着のマジックキャッスルや勢いのあるアンドヴァラナウトあたりと同等かそれ以下と考えれば、おそらくは6~8番人気あたりに落ち着きそうだ。馬券的には十分「狙い目」の1頭と言って良いだろう。