【函館記念2023予想】雨の影響は？重馬場で急浮上するのは〝この馬〟だ！

日曜メインはサマー2000シリーズ第2戦となる函館記念です。

昨年は雨によって重馬場となった中、白毛馬のハヤヤッコが勝利しました。今年はこの時の勝馬ハヤヤッコに加えて2着馬マイネルウィルトス、3着馬スカーフェイスが揃って出走してくるというなかなか珍しいことに加えて、前哨戦の巴賞の1～3着馬も出走。例年以上に函館巧者が揃いました。

そんな中で注目しているのは、巴賞で3着だった5歳馬テーオーシリウスです。逃げ馬のテーオーシリウスは、巴賞でも逃げて2着馬のドーブネに早めに来られるきつい展開の中で3着入線。展開がきつかったとはいえ、やはり勝馬アラタや2着馬ドーブネに目が移りがちでしょうし、逃げれなかった逃げ馬で距離延長となると、評価を上げにくいところがあります。

また、差し追い込み決着となった昨年の1着～3着馬が揃って出走したことで、その印象も思い出されるところ。宝塚記念で2着になったことのある逃げ馬ユニコーンライオンの出走により、先行馬テーオーシリウスには今年も厳しい展開が予想されると見ているファンも少なくないでしょう。

しかし、データ的にはテーオーシリウスが巻き返す可能性は十分。まず3着だった巴賞で57kgだった斤量が2kg減の55kgとなる点。勝馬のアラタ、2着馬のドーブネが同斤量ですからテーオーシリウスだけ斤量が下がったことで、これら2頭との差は縮まる可能性は十分にあります。

また、過去10年の函館記念の上位に来ている脚質を見てみると、勝馬は逃げ先行が9頭と圧倒的で、昨年の差し追い込み決着がまれなケースだったと言えます。逃げ馬は3勝のみで2着はなしですが、先行馬は6勝2着6回3着5回を圧倒的な成績を挙げています。逃げ馬の最有力候補となるテーオーシリウスは、まず抑えておくべき馬であると感じます。

さらに期待度を高めるのが、週末の“雨”です。今週は金曜から土曜までが雨予報ということで、タフな馬場になる可能性十分。洋芝の2000mでタフ馬場となれば、前を捉えきれずにそのままという展開は十分に考えられます。人気的にも伏兵的な立場での参戦が濃厚で、マークもそこまで強くはならないでしょう。

さらに鞍上は、今回が3回目となる藤岡佑介騎手になりますが、これまで1勝3着1回で相性は良く、現在藤岡佑介騎手は函館リーディング2位と活躍しています。函館競馬場を熟知している藤岡騎手なら、うまくテーオーシリウスを上位に誘導してくれることでしょう。

ということで今年の函館記念は、昨年とは違う馬場で、データ的に有利なテーオーシリウスが函館リーディング2位の藤岡佑介騎手とのコンビで粘りこんでくれることに期待して応援したいと思います。