初物尽くしの記念すべきレースとなった今年の函館記念

先日行われた函館記念は記録にも記憶にも残るレースとなりました。

レースはハンデ戦らしい結果となり、勝ったのは人気の一角を担ったトーセンスーリヤでしたが、2着に人気薄のアイスバブルが入る波乱となり、昨年同様予想が難解なレース結果となりました。

勝ち馬トーセンスーリヤの父・ローエングリンにとっては産駒初出走での函館記念勝利となっており、また管理している美浦・小野次郎厩舎もまた管理馬初出走での函館記念初勝利と、初物尽くしといえるレースとなりました。

その中でも特に注目すべき記録が、競馬はブラッドスポーツとはいうものの人間にも当てはまるのかと思える「親子3代函館記念制覇」です。

騎乗した横山和生騎手はこのレース初騎乗初勝利となり、この勝利によって祖父の横山富雄騎手が1971年、1974年、1975年、父の横山典弘騎手が1996年、2004年、2011年と函館記念を勝利していたことから、祖父から続く3代での函館記念勝利となりました。

和生騎手にとっては、祖父、父ともにこのレースを3勝していることもあり、まだまだ偉大な壁は越えられてはいませんが、この記録が4世代、5世代と未来へと続く可能性も繋いだ、夢のある記録が誕生したともいえます。

また弟の武史騎手も北海道シリーズで騎乗しており、来年以降には3世代に加えて兄弟での函館記念制覇の可能性もあり、この記録もまた達成なるか注目したいところです。

気になるトーセンスーリヤの次走は新潟記念を予定とのことで、サマー2000シリーズ王者を狙う意味でも大事なレースで、舞台はがらっとかわるだけに楽ではないでしょうが、次走も必見となりそうですね。