女傑ヒシアマゾン、老衰のため死亡

1994年のエリザベス女王杯などG1を2勝し、重賞9勝の実績を誇る名牝ヒシアマゾンが、けい養先である米国のPolo Green Stable(ポロ・グリーン・ステーブル)で老衰のため15日に亡くなっていたことが明らかになった。28歳だった。17日、JRAが公式ホームページで発表した。

ヒシアマゾンは1993年9月に中山でデビュー。同年の阪神3歳牝馬S(現在の阪神JF)を優勝してG1初制覇を達成し、同年のJRA賞最優秀2歳牝馬に選出された。翌年の4歳時には、G1のエリザベス女王杯を含む重賞6勝を果たし、暮れの有馬記念でもナリタブライアンの2着に入着し、同年のJRA賞最優秀3歳牝馬に選出された。5歳時も重賞2勝、ジャパンCでも2着と好走し、同年のJRA賞最優秀4歳以上牝馬に選出された。当時、エアグルーヴやホクトベガと並ぶ90年代の「女傑」の代名詞として人気を誇った。

1996年の有馬記念(5着)を最後に引退し繁殖入り。故郷であるアメリカ・ケンタッキー州のテイラーメイドファームで繁殖生活を送り、2011年に繁殖を引退。その後は同じくケンタッキー州で日本人が経営するPolo Green Stable(ポロ・グリーン・ステーブル)で功労馬として余生を送っていた。

ヒシアマゾンは父Theatrical、母Katies、母父ノノアルコという血統。通算成績は20戦10勝、うち重賞は9勝。ヒシアマゾン号のご冥福を心よりお祈りします。