【フェブラリーステークス2024予想】末脚に期待大のキングズソード、巻き返しへ
いよいよ2024年初のG1でありダート王決定戦の「フェブラリーS」が開催です。
高額賞金が魅力なサウジカップへ向かう有力馬も増えたことでダート戦線の猛者が分散されるかたちになりましたが、東海S・2着のオメガギネスや、チャンピオンズCと東京大賞典で2着だったウィルソンテソーロ、昨年2着のレッドルゼルなど有力馬が多数揃いました。
そんな中で今回有力視したいのは、昨年のJBCクラシックの覇者キングズソードです。
これまで控える競馬が基本でしたが、同レースでは好スタートを決めると、なんと3番手からの先行策を選択。終始好位の外をキープすると、直線は上がり最速37秒9と上位勢で一番良い伸び脚を見せ、最後は2着に4馬身差をつける圧勝でした。
続く前走の東京大賞典ではまた控えるかたちを選択するも、ペースはスロー。先行粘り込みが決まる展開となってしまい、持ち味の末脚を封じ込まれてしまいました。最内から外に出そうとしたものの出せず、向正面でも外にずっと馬がいてほぼ直線だけといった競馬になってしまい、不完全燃焼のレースとなってしまいました。当馬より後ろにいて展開も向いていないウシュバテソーロが勝ち切っていますが、これは素直に勝ち馬が強かったと評価せざるを得ないでしょう。
今年はそのウシュバテソーロもサウジカップへ参戦。ライバル不在で距離もマイルに戻るここなら巻き返しは十分可能でしょう。1700mや1800mでのレースでは数々の勝利を収めており、距離短縮はプラスに働く可能性は高いと見ています。
東京のダートマイルは芝スタートのコースとなっており、最初の3Fは速め。コーナーに向けてペースが落ち着いていきますが、最後は500mの長い直線が待ち構えています。前半がかなり速く、一旦落ち着ついた後に再度しっかりと加速するという展開になりやすく、基本的には差し馬が有利に働きやすいコース形態となっています。これはキングズソードにとっては好都合。道中スムーズに脚を溜めることができれば、上位争い必至でしょう。
もともと軽い馬場適性は高い馬ですし、前走も力通りではなかったと考えれば、今回は巻き返しの可能性は十分。今度こそ最後の直線は、見せ場を作ってくれるはずです。