【注目新馬】メイショウマンボの初子・メイショウイチヒメ、芝1200mからデビュー

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現在調教師として活躍中の武幸四郎氏ですが、ジョッキー時代の印象としては「穴騎手」というイメージの強い一人でした。大穴として印象に残っているのがウインクリューガーのNHKマイルカップ、ティコティコタックの秋華賞、ソングオブウインドの菊花賞、そして何よりデビュー2日目にして迎えた初勝利が重賞勝利となったマイラーズカップのオースミタイクーンなど、兄の武豊騎手とはまた違った魅力に溢れるインパクトのある騎手でした。

そんな幸四郎騎手にとって最後のG1勝利となったパートナーが、オークス、秋華賞、エリザベス女王杯と3つのG1勝利を果たしたメイショウマンボでした。現役生活の後半は衰えが見られる戦績となりましたが、無事に引退まで走りきり、メイショウ冠の数多い競走馬のなかでも出世頭の一頭と言える現役生活を送りました。

そんなメイショウマンボも2018年から繁殖入りしており、初子が今年2歳ということで競走馬デビューの年となりました。父も同じメイショウからメイショウボーラーの2歳牝馬、メイショウイチヒメが栗東飯田厩舎に所属し、今週いよいよデビューを迎えます。母より父に寄った適性を持つのか、デビューは日曜阪神5レースの芝1200mを選択しました。鞍上には武幸四郎騎手の兄・武豊騎手を迎えデビュー戦に臨みます。

相手関係を見るとルメール騎手騎乗のオルフェーヴル産駒のアルーリングギフトは、母が小倉2歳S、ファンタジーS勝ち馬のアルーリングボイス、祖母アルーリングアクトも小倉3歳Sを勝利しており、半兄のオールザゴー、半姉のアンヴァルともに芝の短距離で活躍している血統背景で、父は替わったもののこの距離への適性はかなり高そうです。

開催時期、距離的にも先々クラシック路線を目指す馬たちが集うレースではありませんが、2歳戦は芝の短距離路線が重賞含めて充実しており、距離延長でマイルまでこなせるようなら選択肢はかなり広がるだけに、今後どのようなローテーションをたどっていくのか、デビュー戦から追いかけてみたい一頭ですね。