【マイルチャンピオンシップ予想2016】短中距離路線から回帰組と京都マイル巧者、曲者ぞろいの8歳勢
2年前の勝ち馬ダノンシャークが逆襲に燃える
一時期の安定感は非常によく主役クラスで活躍していたダノンシャークは2014年にこのレースを勝っており、2年ぶりの戴冠を目指して今年も挑戦することになる。
とは言え当時の精彩は欠いており、一昨年のマイルCSから一度も勝利はない。一応今年に入りマイラーズCを連対しているため昨年に比べるといい状況で出走できているが、やはり年齢的な衰えが徐々に見えつつある。確かに直線は伸びているが、徐々にズブさが出ているのか、思ったほど弾けていない。
当然年齢が若返ることはないので、現状では頑張って走っているが、展開次第なところも出始めている。それでもマイラーズCでは、中団から直線は抜け出し2着と、まだまだ通用するところは見せている。直線が坂になるよりも平坦の方がいい傾向にあり、脚が長く使えるような状況になれば勝利のビジョンも見えてくる。
昨年のマイルCSこそ10着と大きく負けたがマイラーズカップでは2着。実はこの馬は相当な京都巧者であり総戦績は15戦して【4-5-3-3】となり馬券を外したのはたったの3回。複勝率で言えば80%にも及ぶ。若かりし頃の平場のレースも含むため高く出てしまうが、重賞のマイルに限っても9戦【2-3-2-2】で複勝率77.8%とさほど変わらない安定感がある。とは言え圏外となった2回ともがマイルCSということもあり、やはりGⅠの過酷さは伺えるが、8歳低迷期ということで簡単に切って良い馬ではないのは間違いなく、京都ならばもしかしたら、という期待感はある。
ロマンだけじゃない8歳勢
8歳と高齢になってからマイルへと回帰してきたスノードラゴンとダコール。たしかにここでダコールを買うのは少々ロマンが勝っている嫌いはあるが、今回のメンバーを見てもGⅠウィナー4頭のうち2頭が8歳馬。残りの2頭に関してもG1においては2年半前の皐月賞とNHKマイル以来勝てていないイスラボニータとミッキーアイルと、絶対と言えるような本命は不在とも言える。
何と言っても、スノードラゴン・ダノンシャークはG1馬なのだ。G1馬を軽視して痛い目を見るなど、思い当たるフシのある競馬ファンは多いだろう。
前走のスプリンターズSで、前残りのペースの中でも後方10番手から追い込んで来たスノードラゴン。京都で圧倒的な安定感を誇り、前走マイラーズCでもその片鱗を見せつけたダノンシャーク。まだ終わっていないG1馬。これらは当然、馬券対象の有力な一頭であることは間違いないだろう。何度も言うが、絶対に軽視をしてはいけない馬である。