【マイラーズC2016予想】安定した走りで徐々にステップアップしたクルーガーが重賞初制覇を狙う!

24日の京都のメインレースは古馬マイル重賞のマイラーズカップ(G2)が開催される。今年の出走馬の中で少し注目してみたいのがクルーガー(牡4 栗東・高野友和厩舎)。伸び盛りの4歳馬になるが、現在は10戦4勝2着2回という安定感たっぷりの成績を残している。

掲示板を外さない安定した走り

2歳時の11月に京都ダート1800メートルでデビューすると初戦はタイム差なしの2着。2戦目の未勝利戦では1番人気の支持に応え、先団から抜け出す競馬で初勝利を飾る。3戦目は初芝となるエリカ賞(2歳500万)だったがこのレースでも道中3番手の位置につけると直線でもしっかりとした脚を使い2着の好走。

年明け初戦の京成杯(G3)では今度は後方からの競馬を選択して3着。勝ったベルーフとはタイム差なしの非常に良い競馬をした。この後は休養に入り、復帰は8月の札幌500万条件戦となったがクルーガーはこの半年以上の休み明けも問題にすることなくキッチリと差し切り勝ちを収める。

続く札幌日刊スポーツ杯(3歳以上1000万 芝2600)は距離が長かったのも影響したか4着、更に3ヶ月後の北嵯峨特別(3歳以上1000万 芝2000)はコンマ1秒差の3着と2戦続けての惜敗だったが、12月の1000万条件を先団から力強く抜け出してきて2着馬に0.3差をつけ快勝すると、準OPの初富士ステークスでも接戦をものにして2連勝。

前走は中日新聞杯(G3)で2番人気に支持されたが6着だった。このレースはスタートでスムーズさを欠いたのが響いた感じであり、決して満足な競馬ではなかったがそれでも1着のサトノノブレスからはコンマ3秒差と内容は悪くはなかった。

今回は初のマイル戦がポイントとなりそうだが、父のキングカメハメハには香港スプリント(G1)や安田記念(G1)勝ちなどのロードカナロア、桜花賞(G1)やヴィクトリアマイル勝ちなどがある牝馬3冠馬・アパパネなどがいる。

母父のディクタットは英国で現役生活を送った馬であり、2000年の京王杯SC(G2)で初来日して6着、続く安田記念では2着に好走している馬。

主な勝ち鞍にはモーリスドギース賞(G1)など短距離レースを得意としていた。

産駒にも8ハロン戦の牝馬最高峰マイルレースのファルマスステークス(G1)勝ちのラジームやスプリントのジュライカップ(G1)1着など短距離G1を複数勝ったドリームアヘッドがおり、今週のクルーガーに関しては距離的な面もそこまで神経質にならなくても大丈夫そう。

ここまで10戦して掲示板を外したのが1回のみと抜群の安定感も魅力的。まだ底を見せていない感じのタイプだけに今年のマイラーズカップはこの若き4歳馬にも注目してみたいところだ。