武豊騎手、そろそろこの馬で結果がほしい。試練の秋か?

以前はアメリカ遠征、フランス遠征を頻繁に行っていた武豊騎手。ザタイキでの落馬事故負傷がきっかけか、この頃から日本に腰をすえて騎乗することが多くなり、あれからずいぶん経ちました。

そんな武騎手、今年は海外で大忙しの1年になっています。コパノリッキーのダートマイル挑戦に続き、ヌーヴォレコルトも同じくブリーダーズカップの牝馬最強決定戦でもあるフィリー&メアターフに挑戦が決まりました。上半期でもエイシンヒカリのヨーロッパ遠征、またラニのアメリカ3冠挑戦など、全盛期のころのような充実した日々が帰ってきた、そんな印象を受けます。

相手関係がソロウ回避で楽だったとはいえ逃げずに10馬身ちぎりすてたイスバーン賞の衝撃は現地のファン、陣営にも強烈な印象を残したのではないでしょうか。秋の天皇賞から香港カップで引退と、昨年とほぼ同じローテで秋は臨むようですが、たたき台になりそうな毎日王冠を使わないことが結果どう出るかも注目です。

またラニもブックメーカーのオッズを考えればアメリカ3冠レースの3戦とも大健闘とはいえ、本人としてはまだまだ納得がいっていないであろう騎乗。ラニも秋は国内戦になりそうですが、来年またアメリカ遠征、あるいはドバイ遠征があるかもしれません。

ただ上記の馬の中ではヌーヴォレコルトでまだ結果を出したとは言い切れない現状。ヌーヴォレコルトについては国内だとエリザベス女王杯くらいしか適鞍もないだけに、英断だと思います。斉藤誠厩舎も香港含め海外慣れしてきたころあいです。そろそろ栄冠が輝いてもいいのではないか、と見ています。

武騎手はサラリーマンでいえばバリバリ働く年齢になりましたが、騎手としては引退している先輩・同世代のほうが多い年齢になってしまいました。ジャンルは違いますが、三浦カズ選手が日本代表に選ばれなくなっても腐ることなくストイックなまでに自分を鍛えてサッカー選手を続けているように、武騎手も本人が以前言っていた「60歳まで乗りたい」という気持ちを強くもって今後もがんばってほしい、またできれば日本人騎手初のブリーダーズカップ制覇を成し遂げてほしい、と思います。

来年からはブリーダーズカップの馬券も国内で買えるかもしれません。わたしたちにできるのはテレビ・ラジオ観戦かお金を出して現地観戦しか基本的にはこれまで選択肢はなかったわけですが、競馬ですし、やはり馬券で応援したいですね!