新G1大阪杯を芝1800mにしてはどうか?
来年からG1昇格が濃厚なのが大阪杯です。今までどおりとなると距離は2000m。これでいいのか?というお話です。
2000mが悪い、というわけではありませんが、阪神競馬場の古馬G1といえば宝塚記念。非根幹距離といわれる2200mです。ならば新しいG1も非根幹距離のほうが阪神らしい?というわけで、わたしが提案したいのが「G1大阪杯は1800mで開催」というもの。理由が3点ありますので順を追って説明いたします。
1. 1800m巧者の存在
バランスオブゲームに代表されるような「1600mになるとキレ負けするし2000mだと最後の詰めが・・・」という1800m巧者がいました。
最近でいえばひょっとしたらルージュバックがそうかもしれません。きさらぎ賞・エプソムC・そして毎日王冠と勝った重賞はすべて1800m。そういった馬たちにもチャンスのあるG1をつくってもらいたいというのが一つ。
2. 強豪マイラーの参戦が見込める
国内マイルG1は安田記念とマイルチャンピオンシップのみ、ということで一流マイラーだったタイキシャトル、シーキングザパール、アグネスデジタル、モーリスなどはさらなる勲章・栄光を求めて海を渡ったわけです。
モーリスは果敢にも2000mに挑み、みごと天皇賞(秋)を勝ちましたが、全てのマイラーに2Fの延長を望むのは酷というもの。1F延長でしかも阪神コースなら参戦しようかな、と考える陣営もあるでしょうし、その結果頭数もそろう可能性があります。
そして最近ではマイラーでも勝ち負けしやすいドバイターフがあるので、強いマイラーは春初戦をマイラーズCや大阪杯、京王杯SCだけで悩まずに、海外遠征ができるようにもなっています。海外馬券の発売も開始したため、有力馬の海外流出に冠しては神経質にはなっていないかもしれませんが、海外遠征との選択肢を提供できるようになるはず。
3. 創設当初の距離で原点回帰を
最後にいちばんもっともらしい理由としてこれを挙げておきます。
大阪杯は1957年創設当初から1964年までは、もともと芝1800mで開催されていたレースだった、ということです。
新たに生まれ変わる大阪杯は今年で第60回を迎えました。人間に例えるならば丁度還暦。と考えるならば新たなる誕生ともいえますので、そういう意味でも創設当初の1800mに回帰し、昭和のオールドファンもより身近に感じられる条件で、というのも面白いのではないでしょうか?