【高松宮記念2021予想】スプリンター9着からの逆転を狙うライトオンキュー!横典騎手、今年芝初勝利がG1も?

今週の日曜日は、春のスプリンター王を決める高松宮記念が行われます。昨年のスプリンターズステークスを制し、昨年の最終週短距離馬となったグランアレグリアは、大阪杯に矛先を向けて出走してきませんでしたが、それでも昨年のスプリンターズステークスの出走馬の中から2着馬ダノンスマッシュ、3着馬アウィルアウェイの他、全7頭が出走してきましたし、例年以上にマイル路線から矛先を向けてきた組にも有力馬が多く、マイル路線でグランアレグリアやアーモンドアイとも接戦を演じたG1・2勝のインディチャンプや、阪神ジュベナイリフィリーズの覇者で前走阪急杯を快勝した快速レシステンシア、昨年のNHKマイルの覇者ラウダシオン、レシステンシアの前年の阪神JFの覇者ダノンファンタジーといったマイルG1馬が4頭も出走してことで俄然レベルも高くなってきました。

そんな中で注目しているのは、昨年のスプリンターズステークスで9着だったライトオンキューです。ライトオンキューは、どちらかと言うと地味な路線で少しずつ力を付けてきた馬で、4歳時のG3京阪杯で重賞制覇し、昨年のキーンランドステークスと前走シルクロードステークスで2着と言う実績の持ち主です。マイルのG1馬達と比べると実績は劣りますし、初G1だったスプリンターズステークスも9着という結果に終わっています。

しかし、そのスプリンターズステークスは勝ったグランアレグリアとは0.8秒差でしたが、2着のダノンスマッシュとはわずか0.5秒差ということで逆転も不可能な着差ではありません。今回と同じ中京1200mだった前走のシルクロードステークスでは、マイルG1馬の1頭ラウダシオンには頭差勝っています。しかも、当時の中京競馬場は良馬場でも内が荒れていて外が伸びてくる馬場で、勝ったシヴァージやラウダシオンは外目から差してきたのと比べて、内枠だったライトオンキューは伸びない内を通り続けてラウダシオンに差し負けなかったのは評価したい点です。タラレバではないですが、枠が逆だったら着順も逆転していたかもしれないと感じさせる競馬でした。

そして他のマイルG1馬3頭は、前走の阪急杯でレシステンシアが1着で、インディチャンプ・4着、ダノンファンタジー・5着となっています。ラウダシオンはNHKマイルでレシステンシアに勝っており、そのラウダシオンと遜色ない競馬を中京1200mでしているライトオンキューは十分に勝負になるでしょう。

さらに今回は、主戦騎手の古川騎手ではなく横山典騎手となります。最近でこそG1勝利はないものの、何かをしてくれるジョッキーです。なぜだか今年は先週まで芝のレースに1勝もしていないのが驚きですが、今年初の芝レースの勝利がG1ということもやってのけてしまう騎手ですから、逆に楽しみです。

今週末は天候が悪くなりそうですが、ライトオンキューはこれまで重馬場を苦にしていませんし、父のシャマルダルはイギリスを中心に7戦6勝(G1・4勝)という成績で、種牡馬となっても多くの重賞勝ち馬を輩出しています。底力のある欧州血統なら重たい馬場ならよりその底力を発揮してくれることでしょう。

ということで、春のスプリント王を決める高松宮記念は、スプリンター9着からの逆転を狙うライトオンキューが、横典騎手の今年芝レース初勝利をG1で、という派手な演出をしてくれることに期待して応援したいと思います。