【JRA】種牡馬入りのサリオス、コントレイルとの勝負は世代を超えた戦いへ

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生まれた時代が悪かった、と思える世代が出てきてしまうのが競馬界のあるあるではないでしょうか。

クラシック路線に乗れる、かつ、十分勝ち負けが期待できるポテンシャルを持ちながらも同世代に怪物と呼ばれるような馬が1頭出てくるだけで、脇役に追いやられてしまう。

古くは3冠馬オルフェーブル相手にダービー2着、菊花賞2着、有馬記念2着など、常に上にオルフェーブルがいたウインバリアシオンなどが特に印象深いです。

そういった意味で、福永騎手にとっても最高のパートナーとなったコントレイルと同世代という不運もあり、朝日杯FS勝ちだけが唯一のG1制覇となったサリオスもまた、生まれた時代が悪かったといえる1頭かもしれません。

ですが、サラブレッドは競走生活後もまだまだライバルとして関係が続くこともあります。サリオスは今年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りを果たすこととなり、すでにスタッドインしているコントレイルとのライバル関係は、むしろこれからともいえそうです。

サリオスの母サロミナはドイツのオークス馬で、古馬になってからは2000m以下の距離にシフトして使われてきましたが、ダービー2着の内容もあるように、産駒の距離適性は幅広いものとなりそうです。

またハーツクライ産駒の種牡馬としては数少ないマイルG1勝ち馬という点も魅力で、スピードを買いたい生産者からの需要は高そうです。

種付け料150万円は、母系の良さも考えると格安といえ、コントレイルとの勝負は産駒たちが受けついでくれることになりそうで、ハイレベルな舞台での産駒の対戦を楽しみにしたいですね。