現役時代にキタサンブラック、ハイランドリールを撃破した大物!種牡馬でも大物の予感?

メイクデビューがはじまり、新種牡馬産駒の活躍が楽しみな季節となりました。

ディープインパクト、キングカメハメハの二大巨頭が亡くなった後、後継者争いは熾烈を極めており、抜け出している種牡馬が今のところいないだけに、今後も種牡馬の勢力図は混沌としていくのではないでしょうか。

そんな中、新しい血という観点で注目したいのがマルジュ産駒のサトノクラウンです。

今年はサトノダイヤモンド、ミッキーロケットがすでに2歳戦で勝ち馬を輩出していますが、サトノクラウンも負けておらず、今年は123頭の産駒が登録されている中、先月25日の門別競馬ではレモンアイカーがダート1000mで勝利を挙げ、JRAでも今月5日のメイクデビュー東京の芝1400mでクラックオブドーンが勝利を挙げています。

今のところマイル以下の勝ち馬ということで芝中距離適性が高いサトノクラウンらしい産駒は出てきていませんが、宝塚記念、香港ヴァーズと古馬になって強豪を撃破してきたサトノクラウンだけに、産駒には2歳戦のみならずクラシック戦線、さらには古馬になってからの伸びしろも期待できるだけに、生産者としても魅力的な1頭ではないでしょうか。

種付け料が受胎条件100万円と、戦績から考えると破格といえる設定も魅力で、せり市での評判も上々といえ、2021年のセレクトセールではギーニョの2020が4600万円と、種付け料を考えると高額で落札されており、血統面からも日本で主流のサンデーサイレンス、キングマンボ系の繁殖牝馬に種付けしやすいのが人気の理由といえそうです。

キタサンブラック、ハイランドリールと、日本、海外問わず強豪相手に勝利を重ねたサトノクラウン産駒には今年のみならず来年以降も注視していきたいところですね。