JRA朝日杯FS(2022)のサインは“井上尚弥vsバトラー戦”!推奨馬3頭とは?

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今年も残すところ、あとわずか。一年の締めくくりとなる有馬記念やホープフルSが待ち遠しくなる時期に入ってきましたが、12月中旬で楽しみなレースと言えばこのレース。2歳王者を決める一戦「朝日杯FS」です。未来の一流マイラーが激突する注目度の高い一戦で、来春のクラシックを占う上でも見逃せないレースとなります。

さて、今回もサイン理論で同レースを予想してきたいと思います。今回サインとして取り上げたいのは、ボクシング世界バンタム級王座統一戦「井上尚弥vsバトラー戦」です。

現在8連勝しているバトラー選手の勢いは驚異でしたが、井上選手の23戦20KOという戦績は数字的に見ても圧倒的でした。結果、11ラウンドTKOで勝利し、バンタム級初、日本人・アジア人初の4団体統一王者に輝きました。

前評判は圧倒的に井上選手が上で、英国の大手ブックメーカー・ウィリアムヒルでは井上選手の勝利に1.02倍がつけられ、バトラーは15倍と大きな差がついていました。競馬では1倍台前半の圧倒的1番人気に推された馬が15倍の中穴クラスに負かされるということは決して珍しくはありませんが、これは18頭のレースではなく、1対1の対決です。紛れは殆どありませんでした。

仮にバトラー選手が勝つような波乱の決着となっていれば、“どんでん返し”がそのまま馬名にないっている「ドンデンガエシ」がサイン馬としてはピッタリでしたが、順当な決着に終わったためサインとしては当てはまらなさそうです。

「前評判通りの順当な決着」というところが競馬でも起こるなら、1番人気の最有力候補に目されている「ダノンタッチダウン」が順当に勝ちきるパターンでしょうか。今年は逃げ馬候補が多く、抜群の切れ味を持つ同馬向きの展開となる可能性は大。ここは素直にダノンタッチダウンを中心視するのが妥当かもしれません。

負けはしましたが、最終ラウンド手前の11ラウンドまで長引かせたバトラー選手のディフェンス能力の高さも評価したいところ。バトラー選手からサインを探るなら、イギリス国籍の選手ということで、イギリス繋がりでイギリスを拠点としているジョッキーの「D.イーガン騎手」に注目してみるのも手です。今年日本に初来日を果たした外国人騎手で、12月10日から12月28日まで短期免許を所得しており騎乗初日にさっそくJRA初勝利を挙げています。朝日杯FSでは1勝クラスの秋明菊賞を勝ったコーパスクリスティに騎乗予定となっており、国内G1初Vを狙います。

イギリス関連なら、生産者がイギリスの「Sir Nicholas & Lady Nugent」である外国産馬のレイベリングもサイン馬として当てはまりそうです。馬名は社会学でいう“逸脱行動に関する理論(ラベリング理論)”に由来しており、レースでもアッと言わせるような走りに期待したいところです。東京マイルのデビュー戦を上がり3F33秒1の末脚で差し切って3馬身半差をつけており、こちらもダノンタッチダウン同様に展開が向きそうな1頭です。ある程度人気は集めそうな馬ですが、サイン馬として狙ってみてもよいかもしれません。

ということで今年の朝日杯FSは、「井上尚弥VSバトラー戦」をサインとし、順当に決着した内容から「ダノンタッチダウン」、イギリス国籍のバトラー選手からイギリスを拠点とするイーガン騎手が騎乗する「コーパクリスティ」、イギリス産馬の「レイベリング」の3頭を有力視したいと思います。

今回もコジツケばかりでかなり無理やりな予想となってしまいましたが、色んな予想の楽しみ方があるという事でご容赦いただきたいと思います。