JRAが誇る名馬“タイキシャトル”死す、老衰による心不全

仏G1のジャックルマロワ賞などを制し、国内のG1を5勝、98年の年度代表馬に選ばれるなど数々の輝かしい実績を残したタイキシャトルが17日、北海道新冠町のノーザンレイクで死亡したことが明らかになった。同日、認定NPO法人引退馬協会が発表した。28歳だった。

タイキシャトルは1997年4月にダートでデビュー。同年のユニコーンSを制し重賞初勝利を果たすと、続くスワンSも制し、芝の重賞を勝利。以降は芝路線へシフトし、同年のマイルCS、スプリンターズSを制覇。4歳を迎えた翌年98年は、京王杯SCと安田記念を連勝すると、フランスへ遠征。フランスの最高峰のマイルG1として知られるジャックルマロワ賞を制し、日本馬として2頭目の海外G1制覇を果たした。帰国後のマイルCSでも連覇を達成し、重賞8連勝という偉業を成し遂げた。

ラストランとなった98年のスプリンターズS・3着を最後に引退。種牡馬としてもウインクリューガー、メイショウボーラー、サマーウインドなど多くの活躍馬を輩出した。

2017年で種牡馬を引退し、18年からは北海道日高町のヴェルサイユファームで過ごし、昨年6月にノーザンレイクに移動していた。獣医師の死亡診断では、老衰による心不全とのこと。

タイキシャトルは通算成績13戦11勝。父Devil's Bag、母ウェルシュマフィン、母父Caerleonという血統。タイキシャトル号のご冥福をお祈りします。