【高松宮記念2017予想】好相性のシュタルケ騎手が遅咲きのバクシンテイオーを導く

昨年の北九州記念、この馬は突然のように日の目を見ることになった。ようやくと言っていい重賞制覇で、壁を超えることができたのだ。バクシンテイオーは、デビューから常に1200~1400メートルの短距離レースだけに絞って使われてきた。デビューも3歳時の5月と遅かったが地道に下級条件から頑張り、5歳の時にようやくオープンに昇格した。

しかし、ここからが大変だった。とにかく後方一気を狙う脚質だったこともあり、なかなか勝ち切ることができない。またスピード能力というより、展開を問わずある程度脚を使えるタイプの馬なので、どうしてもスピード決着になると通用しない点がある。なかなか上位に入ることができず、オープンのレースは善戦止まりになっていた。

2014年にオープン馬になってからようやく掴んだ勝利が昨年8月の北九州記念だった。このレースも後方一気の差し切りだったが、上がりタイムは出走馬で一番の好時計を出した。高松宮記念は、ハイペースになることも多いのだが、馬場がかなり荒れていて前が残りづらい点がある。展開次第では、こういった馬が差してくるかもしれない。

鞍上に迎えるシュタルケ騎手は今回で4度目の騎乗となるが、2桁着順も珍しくないバクシンテイオーで重賞に三度乗り、5・4・6着は非常に手の合う好騎乗。8歳にして初のGⅠ挑戦で、どこまで足を伸ばせるか見ものだ。