戸崎騎手7月度中央30勝達成でリーディング争いに猛チャージ

リーディングジョッキー争いがこの7月で大きく動きを見せた。6月終了時点で戸崎・デムーロが82勝で並び、続くルメールが75勝と上位3名によるバランスは拮抗していたが、デムーロが15勝、ルメールが12勝を上げたこの7月に、戸崎が30勝と異次元の大記録を達成。一人100勝の大台に乗せたばかりか、他を大きく突き放す112勝となった戸崎圭太騎手。4年連続のリーディングジョッキーへ向け一歩以上の前進となった。

これほどの大差となると通常であればリーディング争いも大勢がついたといって過言ではないが、対抗馬のデムーロ、ルメール両騎手とも夏にブレーキが掛かるのは折り込み済みでもあり、本番はあくまで秋以降。ルメール騎手に至っては7月の2週目を丸々休んでバカンスに入っていた。リーディング争いよりも休暇を大切にする姿勢はさすがフランス人といったところか、我々日本人も見習いたい部分である。

とは言え夏本番はまだまだこれから。戸崎騎手の猛チャージが8月も続き、更に差を広げることになる可能性も高い。もし来月も30勝を達成するようなことがあれば140勝になり、年度によってはリーディングの資格充分の勝利数が積み上がる。こうなれば流石に秋以降の猛追でも手の届かないセーフティリードとなりかねない。

西高東低の叫ばれる中で孤軍奮闘する戸崎騎手には頭が下がる思いだが、リーディング争いを盛り上げるためにも、主戦場の重なりやすい関東勢にこそぜひとも頑張ってもらいたいものである。