【カペラS予想2018】ウインムート、松山騎手とのコンビ復活で反撃態勢

中山ダート1200mで行われる名物重賞「カペラステークス」が9日(日)に中山競馬場で行われます。例年頭数が揃う人気の短距離ダート重賞で、過去10年でも11年と14年が15頭だった以外、残りの8年はフルゲート16頭が出走しております。

今年もフルゲート16頭に多種多様なメンバーが揃いました。今年初めて京都競馬場で行われたJBCスプリントからは3着のキタサンミカヅキをはじめ、6着のキングズガード、9着のウインムート、11着のネロ、12着のノボガカラの5頭が参戦。前走を勝利して重賞に挑戦してきたコパノキッキング、サイスタリーレッド、オールドベイリー、ハットラブ、タテヤマと言った勢いのある馬達が大挙出走してきたことで、より予想が難しく面白いレースとなっております。

そんな中で筆者が注目しているのはJBCスプリントで9着だったウインムートです。

前走のJBCスプリントでは日本レコードも叩きだした快速馬マテラスカイの2番手を追走し、直線では伸びきれず大敗してしまいました。9着と着順は大きく負けておりますが、抜けた1,2着となったグレイスフルリープとマテラスカイ以外とはそこまでの着差はなく、3着のキタサンミカヅキとは、0.5秒差に粘っております。

JBCスプリントの1,2着馬は今回は不在で、3着のキタサンミカヅキ、6着のキングズガードとはそこまでの差はないということになります。それでも、過去の戦績的にも今回は伏兵的な存在となることは間違いなさそうですし、配当的な妙味はたっぷりです。

また、今回鞍上は近2戦で騎乗していた内田騎手から松山騎手に乗り替わりとなる点も注目です。3走ぶりの騎乗となるのですが、コンビ成績はこれまでウインムートに9回騎乗して「4-2-0-3」と好成績。勝利数も騎乗回数も一番ということで相性も良く、馬のことも一番知っているジョッキーと言ってもいいでしょう。

さらにポイントとなるのが、松山騎手はウインムートの全兄であるドリームバレンチノの主戦ジョッキーだったという点です。ドリームバレンチノと言えば、G1高松宮杯で2着、スプリンターズステークスで3着の実績のある重賞ウイナーなのですが、ダートの地方交流重賞でも活躍した馬です。どちらかと言うと晩成型で、初重賞は5歳時の函館スプリントステークスでしたし、先述の高松宮杯2着も6歳時ということで、5歳のウインムートは、血統的にはまだまだ成長が見込める馬なのです。

血統的にも実質的にもウインムートのことを一番知っているのが松山騎手であり、近2戦で8着、9着と結果を残せなかった内田騎手からの乗り替わりはプラス材料と見て良いでしょう。

ということで、今年のカペラステークスは松山騎手とのコンビ復活で、巻き返しVに期待したいと思います。