【中山記念2022】ダノンザキッド、まずは“自分との戦い”か?
今週は“スーパーG2”の異名を持つ重賞「中山記念」が開催。2020年のホープフルSの覇者で、今回唯一のG1馬となるダノンザキッドが主力となりそうです。
ホープフルS勝利後は勢いが落ちていたものの、秋は富士Sで骨折明けながら4着に好走し、前走のマイルCSでは中団追走からグランアレグリアとシュネルマイスターに次ぐ上がり3位の末脚で3着に好走と、近戦は見せ場を作っています。気性面を考慮してマイル路線に切り替えた陣営の思惑が見事にハマった形となりました。
今回は1800m戦となりますが、1800mはG3の東京スポーツ杯2歳S・1勝を含む2戦無敗と好成績。今年は脚質的に見てもある程度流れそうなメンバー構成となっていますし、斤量も前走からマイナス1kgの55kgならかかる不安も軽減されるでしょう。
この馬に関しては、相手云々よりも先ずは“自分との戦い”。今回は課題となっている気性面の不安が大きくはならなそうな点に加えて、実績最上位、高い舞台適性、展開利の見込み十分と好条件が揃っています。
皐月賞で1番人気ながら15着大敗と、クラシックでは主役の座を明け渡すことになってしまいましたが、昨秋からマイル路線で立て直され、ようやく態勢が整ってきたダノンザキッド。再びG1の頂点を目指すためにも、この始動戦は勝ち切りたいところです。