石神深一騎手、障害重賞勝利数歴代単独1位に

平地に比べて日本では障害競走はまだまだ注目度の低い地味な印象がありますが、世界各国では日本よりも距離が長く頭数も多い障害競走も多く組まれており、魅力的な競走として長く受け継がれてきています。

JRAでの障害競走、特に重賞のレース本数は年間を通してそう多くはないわけですが、先日行われた京都ハイジャンプをタガノエスプレッソで勝利した石神深一騎手が、偉大な記録を達成したので注目しました。

今回の勝利で、石神騎手はJRA障害重賞通算22勝目となり、21勝だった白浜雄造騎手を抜き、歴代単独1位となっています。

石神騎手の障害レース初騎乗は2007年4月29日の東京4レースで騎乗したジンデンバリュで、15年かけての記録となっており、また障害レースに絞ると1009戦目での達成となっています。

また、内容も濃く22勝のうち10勝がJ・GⅠでのもので、オジュウチョウサンとのコンビによるものが大きいですが、今回はそのオジュウチョウサンのライバル馬でもあるタガノエスプレッソでの勝利となっており、まだまだ健在のオジュウチョウサンですが、有力なお手馬確保によってさらに障害重賞勝利数を今後上乗せしていくのではないでしょうか。

日本馬の海外遠征が当たり前となっている時代ですが、障害競走での海外遠征も賞金次第では今後は考えられる可能性もあり、夢の続きが海外で達成される日も来るのかもしれません。

白浜騎手も現役の騎手として騎乗を続けているだけに、切磋琢磨してハイレベルなレースを今後も期待したいですね。