アドマイヤ×ディープインパクトの大物誕生なるか、高額投資の行方は?

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消費税が今年10月から10%に引き上がることが予定されています。2%アップは普段の買い物よりは家計簿でトータルで見たとき、もしくは高額商品の購入時に意識することが多いのではないかと思います。代表的なところが車や住宅といったところで、消費税引き上げ時期には毎度駆け込み需要なども見込まれている分野ですが、競走馬の取引も高額が飛び交う世界のためひょっとしたら影響があるのか、今年はセレクトセールをはじめとして取引が好調に推移しています。

セレクトセールも今年は史上最高額を更新しましたが、1歳馬、当歳馬ともに最高落札価格を叩き出したのがアドマイヤ冠でおなじみの近藤利一オーナーです。奥さんの近藤英子オーナーも併せて私達に馴染みの深い活躍馬を多数保有されてきたオーナーです。

1歳馬は3億6000万円まで跳ね上がった母ミュージカルウェイに父ディープインパクトの牡馬で、全姉には牝馬二冠のミッキークイーンがいる血統で人気があがるのも納得の良血。

そして、当歳馬は母タイタンクイーンに同じく父ディープインパクトの牡馬で、こちらはさらに高額の4億7千万円になりました。今年の2歳馬ギルデッドミラーが新馬戦を勝利しているとはいえ、これまでG1どころかG2勝ち馬も出ていない血統でこの高騰ぶりは、今年ディープインパクトの種付を中止した影響が背景にあるのかもしれません。

一時期迎えていたビッグレースで勝てない低迷期を抜け出し、今年は友道厩舎の管理馬アドマイヤマーズがNHKマイルカップを勝利しました。高額馬を多く所有することでも有名なオーナーですが、これまでの傾向を見ると日本競馬を牽引していると言えるディープインパクト、キングカメハメハ産駒で大物を引き当てていないという点が見て取れます。

これまでに保有してきた馬たちの中で獲得賞金上位を眺めてみても、アドマイヤドンの父ディンバーカントリー、アドマイヤムーンの父エンドスウィープ、アドマイヤモナークの父ドリームウェルと、主流とは言い難い種牡馬が配合の相性の良さにいハマった成功例を引き当ててきたオーナーとも言えるのではないでしょうか。

今回の2頭あわせて8億を超える投資は先々の種牡馬入りまで見込んだものと思われますが、ディープインパクト産駒の大物牡馬は業界全体が待ち望んでいると言っても過言ではないでしょう。オーナーの持つ運気に引き寄せられるものか、高額馬の行方はぜひ見守っていきたいですね。