アメリカからきた種牡馬2頭、初年度から大物産駒が期待できる?

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サンデーサイレンス以来となる期待の大物輸入種牡馬として期待されるのがブリックスアンドモルタルです。アメリカの年度代表馬が引退後すぐに日本にやってくるのは1990年のサンデーサイレンス、1994年のコタシャーン以来、26年ぶりとなります。父ジャイアンツコーズウェイの産駒が日本でも分母が少ないながらG1ウィナーのエイシンアポロンや、晩年もアスターペガサスなど活躍馬を出しており、生産者からの期待は高そうな血統です。

また、ブリックスアンドモルタルの戦績を見ても、マイルから2000mで好成績を残してきた馬でしたが、ラストランに挑んだBCターフで2400mを制したことも評価の高さにつながっています。

種付け候補もまた豪華な顔ぶれとなっており、ダイワスカーレットや、先日の中山記念で3着と健闘したソウルスターリングなどが挙がってきています。ディープインパクト、キングカメハメハという2頭の大黒柱を亡くした社台スタリオンステーションとしても、社運を賭けた輸入と言えるのではないでしょうか。

種付け料600万円は、同じく今年から種牡馬入りする2017年ダービー馬レイデオロと同じ価格となりますが、後に「初年度が安すぎた」と評される可能性もありうる期待の種牡馬でしょう。

また、ダート路線では、先日サウジアラビアで開催された世界最高賞金レース「サウジカップ」を産駒のマキシマムセキュリティが制したことで一躍注目の的となったニューイヤーズデイもまた社台スタリオンステーションに繋養されています。ニューイヤーズデイの父ストリートクライは、アメリカでゼニヤッタ、オーストラリアでウィンクスといった超大物を輩出してきた血統背景でもあります。

ブリックスアンドモルタル同様に掛かる期待は大きなものとなりそうですが、主戦場がダートになりそうということで種付け料はブリックスアンドモルタルの半分の300万円に設定されています。

芝・ダートともにアメリカの超一流を迎えた2020年。繁殖牝馬の質や相性も成功の鍵を握ることになりそうですが、初年度産駒の成績はその後に大きく影響するだけに、今年の種付け状況は要注目ですね。