【札幌日刊スポーツ杯2020予想】打倒コントレイルは夏の上がり馬か？

今年無敗で牝馬2冠を達成したデアリングタクトは、初年度産駒からいきなりの大物輩出となったエピファネイアにキングカメハメハの肌馬で成功した例になるわけですが、エピファネイア自身は、母父ディープインパクトの肌馬にも種付けできる血統背景ということもあり、今後はこの組み合わせでも一発が見られるのではないかと期待も高まります。

そういった意味で、遅咲きながら菊花賞に間に合うようなら面白いと思える1頭が今週土曜札幌メインレースに組まれている2勝クラスの特別戦・札幌日刊スポーツ杯に登録してきたビーマイオーシャンです。

栗東・音無厩舎の管理馬で父エピファネイア、母ディープストーリーの初仔にあたり、シルクレーシングの所有馬でノーザンファーム生産の3歳牡馬です。これまで5戦してきたうち4戦を団野騎手とコンビを組んでおり、今回も団野騎手が騎乗予定となっています。

デビュー戦は7番人気9着と敗退し、未勝利脱出まで4戦を要しましたが、その後の1勝クラスの積丹特別は連勝で一発卒業。デビューからしばらくは控える競馬を続けていましたが、ここ2戦の4コーナー先頭で押し切るスタイルがこの馬の勝ちパターンになっています。

今回は登録10頭と少頭数でのレースになりそうなこともあり、生粋の逃げ馬が不在というメンバー構成で、ハナを切る可能性もありそうです。

春のクラシック上位組の中ではサリオスが菊花賞に行くのか不透明なこともあり、ここを勝てれば菊花賞トライアルの結果を待たずに賞金順でも菊花賞出走が可能になるかもしれません。

古くはマンハッタンカフェなど、夏の北海道で古馬にもまれて秋に大輪を咲かせた馬もいますので、馬券妙味は薄い上位人気が予想されますが、レース結果にはぜひ注目しておいてほしいところです。