【スワンS予想2020】上積み十分の穴馬はこの馬だ
京都競馬の土曜メインはマイルチャンピオンシップへのステップレース「スワンステークス」です。マイルより1ハロン短い1400mが舞台ですが、短距離路線に加えてマイル路線の実績馬も多く参戦するレースで、例年予想が難しいレースとなっています。
今年も、アドマイヤマーズ、ステルヴィオのマイルG1馬2頭に加え、今年のヴィクトリアマイル・2着のサウンドキアラ、昨年のマイルチャンピオンシップ・6着のカテドラルと言ったマイル路線実績馬に加え、今年の高松宮記念・5着のシヴァージ、1400mの阪急杯を勝っているスマートオーディンなど1600mより短い距離で活躍している馬達が出走してきました。
そんな中で注目しているのは、5歳牡馬のカツジです。カツジは3歳時にニュージーランドトロフィーを制した重賞ウイナーですが、4歳春に骨折し休養を余儀なくされ、約1年後に復帰したものの、そこから5戦して6着→8着→10着→16着→9着と結果が全く出ていません。
前走のオパールS・9着は、3か月の休み明けで初めての1200m戦ということで穴人気にはなったものの、伸びそうで伸びずの着順でした。これまでのレースでは、どちらかというとカツジは外々をまわって追い込んで届かずという競馬をすることが多かったのですが、18頭立てで3番枠ということもあり、内々を回って内をついて伸びきれないという内容でした。
重賞制覇したニュージーランドトロフィーでは、5番枠から大外を追い込んで勝利しており、4歳時に出走したマイルチャンピオンカップでも同様の競馬で16番人気ながら4着まで追い込みました。やはりカツジにとっては、多少距離をロスしたとしても外々をまわっての追い込みの方が合っていると言えるのかもしれません。
前走は1200mの内回り、今回は1400mの外回りですから、より直線の距離も長く差し馬にチャンスが増えてくるはずです。展開次第な面もありますが、それでも得意な戦法で勝負すれば今回の方が上位に食い込んでくる可能性は増えてくるでしょう。
また、1200mで速い流れ経験したので、距離を1F伸ばしたこここそが本番と見たいと思います。一度叩かれた上積みも期待できそうで、復活するならここであると感じます。
これまでカツジにはデビュー以来16戦中15戦を松山騎手が乗っていますが、松山騎手はサウンドキアラに乗るため、今回は岩田康誠騎手に乗り替わりとなります。松山騎手は今年無敗の三冠牝馬となったデアリングタクトの主戦騎手として全国的にも知られる存在になりましたし、リーディングも4位と絶好調の騎手です。対して岩田騎手は23位と近年は大人しめですが、春のフィリーズレビューでは5番人気のエーポスを勝利に導き、阪神牝馬Sでは6番人気のスカーレットカラーで2着など人気薄を持ってくる腕っぷりは健在です。人気も落ちそうなカツジで思い切った競馬をするには、最適の騎手とも言えます。
ということでスワンステークスは、カツジと岩田騎手コンビの復活Vに期待した馬券で勝負したいと思います。