ゴールドドリームの種牡馬入り、ダートにも広がるサンデーサイレンスの血脈
渡来以降、国内馬産の系統図を塗り潰さんばかりの勢いを見せたサンデーサイレンスの血統ですが、芝のみならずダートにおいても孫の代が続々と種牡馬入りしてくるなど、改めて偉大な種牡馬であったと感じさせられます。
今年は2017年のJRA最優秀ダートホースに輝き、昨年のチャンピオンズカップ2着を持って正式に引退となったゴールドアリュール産駒のゴールドドリームが新ひだか町のレックススタッドで種牡馬デビューとなります。
2017年にフェブラリーS、チャンピオンズカップと中央ダートG1を連勝し、翌年以降もかしわ記念、帝王賞を勝利するなど、G1を地方含めて5勝という戦績で長くダート界を盛り上げた1頭です。通算27戦9勝と、勝率も高いだけに産駒にかかる期待も大きくなりそうです。
ゴールドアリュール産駒は今年の明け3歳がラストクロップとなり、頭数も4頭と少なめですが、その血は多くの後継種牡馬が受け継いでくれており、中には地方競馬ですでに結果を残している種牡馬もいるだけに、今後さらなる枝葉を広げてくれそうです。
現状ではゴールドアリュールの後継種牡馬1番手といえるエスポワールシチーが、おととしの全日本2歳優駿を制したヴァケーションや2018年の羽田盃を制したヤマノファイトを輩出しており、コパノリッキーもいよいよ今年産駒たちがデビュー予定となっています。
ゴールドドリームとは距離適性の違いもあり路線はかぶらなかったものの、同じく長きにわたり地方交流重賞を盛り上げてくれた2019年のNARグランプリ年度代表馬に選ばれていたブルドッグボスも、ゴールドドリームと同じレックススタッドで今年から種牡馬デビューとなります。
中央でも活躍する産駒が出てくるだけの血統背景、下地はあるだけに、ゴールドドリームの活躍に期待ですね。