今週は牝馬限定のハンデG3「愛知杯」が開催。牝馬限定のハンデ戦らしくとにかく波乱傾向が強い一戦というイメージがありますが、実際はどういった傾向があるのでしょうか？今回は休止となった2015年を除いた過去10年間（9回分）のデータをもとに愛知杯の傾向を探っていきたいと思います。

■波乱必至の難解な一戦

人気は「1番人気」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。ただ、「2番人気」は1勝のみ、「3・4・5番人気」は勝利数0回と上位人気の勝率が不振です。また、「6～9番人気」は5勝を挙げており、3着内も10回と多く、このあたりの人気薄が好走が目立っています。「10番人気以下」も勝利数こそ0回ですが、2・3着は2回ずつとなっており連までは絡んできます。3連単は10万馬券以上が5回と波乱の頻度は多く、2016年は34万、2020年は59万円と高額配当も出ており、波乱の頻度も度合いも強いレースです。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「2枠」＆「差し」が好成績

コースは小倉の芝2000mを使用。今年は例年の中京ではなく小倉での開催となるため、今年は傾向が当てはまりにくいところがある点をご了承ください。

枠は「2枠」が唯一2勝を挙げていますが、その他のすべての枠が1勝を挙げており、勝ち馬はどの枠からも出やすい傾向が見られます。そんな中で「2枠」は唯一2勝を挙げており、3着内の回数も最多となっているので、データ的には「2枠」が好成績です。

脚質は「先行」「差し」「追い込み」が3勝ずつを挙げており、連対数と3着内の回数は「差し」が最多となっています。勝ち馬はどの脚質からも出やすい傾向となっていますが、全体的には「差し馬」が好成績です。

■ハンデが「54kg」の馬に注目

ハンデは、最多の3勝を挙げている「54kg」に注目です。

■年齢は「5歳」に注目

年齢は、最多の4勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「5歳」に注目です。所属は「栗東」が6勝を挙げており、関西馬がやや優勢です。

■前走レースは「エリザベス女王杯」に注目

前走レースは「エリザベス女王杯」「ターコイズS」「秋華賞」の3レースが2勝ずつを挙げていますが、中でも「エリザベス女王杯」は連対数と3着内の回数も最多となっており、参考レースとしての重要度が高そうです。

前走着順は「2着」と「5着」が2勝ずつを挙げており、連対数は「1着」と「5着」、3着内の回数は「1着」が最多となっています。「6着以下」だった馬も3勝を挙げており、3着内も9頭と少なくありませんので、前走着順についてはフラットな目線で予想しても良さそうです。

■騎手はフラットな傾向

騎手は、2勝以上を挙げている騎手はおらず、傾向らしい傾向は見られません。騎手については、フラットな目線で予想したいと思います。