【オーシャンS予想2019】昨年2着のナックビーナス、本番を見据えつつ結果も残せるか?

期待の新種牡馬としてメキメキと頭角を現しているロードカナロアの現役時代は言わずとしれた短距離王者ということで、今年の芝スプリント路線では父の後継者として名乗りを上げたいダノンスマッシュが高松宮記念で人気上位に推される気配もありますが、トップクラスを名乗るにはまだ及ばないといえる戦績。昨年までの覇者ファインニードルが王座を保持したまま引退しており、高松宮記念のみならず短距離路線は大混戦が予想されます。

今週はそんな高松宮記念参戦に向けたレース、オーシャンSが土曜中山メインレースに組まれています。フルゲート16頭に対して登録21頭と大混戦に輪をかけるような盛況ぶりとなりました。勝てば高松宮記念の出走権が得られるレースとなるため、収得賞金的に足りていない競走馬の登録も多く、前哨戦というよりはここで結果を出したい陣営の思惑なども交錯して、より馬券の検討を難しくさせている印象もあります。

そんな中で注目したいのが昨年の高松宮記念で伏兵扱いされながら3着に善戦したナックビーナスです。昨年もこのレースに出走し、キングハートにアタマ差敗れたものの2着を確保しているあたり、今年も結果を残すようであれば本番が楽しみな1頭です。昨年一年間は横山典弘騎手、三浦皇成騎手、モレイラ騎手などで好成績を残してきていますが、昨年末のJBCからタッグを組んだ大野拓弥騎手とのコンビで大舞台を目指します。前走はモズスーパーフレアに逃げ切りを許し完敗してしまいましたが、前々走JBCで不慣れなダートを使った巻き返しにしてはまずまずとも言えます。

今回もモズスーパーフレアにルメール騎手が騎乗で人気は譲る形になるかと思いますが、今回は54kg同士の同斤量でのレースとなり前走から5kgもの差が縮まるため逆転の目は決して小さなものではないはずです。

例年、オーシャンステークス組は本番でもやや低く見られるケースが多いだけに、今回好走しても本番ではそこまで人気にならないであろうことが予想されるため、ナックビーナスは馬券で追いかける価値のある1頭と言えそうです。