JRAチューリップ賞(2022)の穴馬は、逃げ馬候補のアノ馬!

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今週の阪神競馬場では、牝馬クラシック第一弾となる桜花賞への重要トライアル、チューリップ賞が行われます。桜花賞と距離も競馬場も同じ条件で、過去10年間で3着以内に入った馬から桜花賞馬が4頭もでていることから、重要度の高さは折り紙付き。

今年のメンバーを見ると、桜花賞を同じ条件の阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったサークルオブライフをはじめ、上位の1番人気から4番人気に推されていた4頭(サークルオブライフは3番人気)が揃って出走。例年以上に桜花賞を占う重要なレースになっています。

そんな中、注目しているのはリオンディーズ産駒のジャマンです。ジャマンは前走2000mのエリカ賞に出走し、果敢に逃げたものの5着に敗れています。デビュー戦はそのまま逃げ切ったのですが、その時単勝が14頭中11番人気の113.4倍と大穴を演出。今回出走してきた馬達は、さすがにデビュー戦からある程度注目されていた馬が多く、15頭中14頭がデビュー戦一桁人気でしたので、ジャマンは唯一の二桁人気の馬となります。

このデビュー戦、結果だけみると如何にも人気薄の逃げ馬が逃げ切った感があるのですが、スローで逃げたとはいえ、上り3ハロンが33.7秒で上り3ハロン最速をマーク。単に展開に恵まれて勝っただけという言葉で片付けることはできないでしょう。

前走のエリカ賞も5着ではありますが、牡馬も出走する混合戦で出走した1勝クラスの牡馬8頭のうち5頭に先着しています。今回の牝馬同士のメンバーは阪神JFの勝馬や上位人気馬などの馬達が出走してきていますが、15頭中2勝以上の馬は5頭だけですし、前走が新馬未勝利戦以外の馬で混合戦に出走していた馬はジャマンただ1頭です。レベルなどを実質的に考えれば、相対的には十分勝負になるはずのメンバーと言って良いでしょう。

さらに、ジャマンは2戦ともに逃げています。阪神マイルは逃げ切りは難しい条件ですが、今回の有力馬の多くが差し馬で有力馬達がけん制しあうなら、前に行けるジャマンにはさらにチャンスがある展開になるでしょう。

ということで、桜花賞トライアルチューリップ賞は、デビュー戦唯一の二桁人気だったジャマンが、無欲の逃走劇で桜花賞への切符を掴んでくれることに期待して応援したいと思います。