【安田記念2021予想】グランアレグリアを負かす“穴馬”とは?

東京競馬の日曜メインは、春のマイル王者決定戦「安田記念」です。出走馬14頭中、G1馬が6頭と好メンバーが揃いましたが、前走ヴィクトリアマイルを鮮やかに快勝したグランアレグリアの1強ムードが漂っています。

その1強ムードを崩す可能性が高いと見ているのは、カテドラルです。

カテドラルはG3・2着が3度あるものの、重賞はいまだ未勝利です。しかし、マイル戦のG1に絞ると、3歳時に2回走り、NHKマイルで3着、マイルチャンピオンシップで6着と善戦しています。NHKマイルでは、グランアレグリアに先着しケイデンスコールとハナ差の3着、マイルチャンピオンシップ6着も勝ったインディチャンプと0.5秒差、2着のダノンプレミアムとは0.3秒差、5着のダノンキングリーとは0.1秒差と今回の安田記念で有力馬とされている馬達と接戦を演じています。

期待された4歳時は、スランプに陥ったのかリステッド勝ちがあるくらいで重賞では大敗が続きます。5歳馬となった今年は、G3で連続2着と3歳時の勢いを取り戻しつつあるようです。調子が戻った今ならマイルG1で上位に来ていた素質を発揮できる態勢が整っていると見ます。

加えて、今回はレース展開を考えると、最有力のグランアレグリアに対して他の有力馬達が勝負を掛けてきそうなところもカテドラルにとってプラスになりそうです。特にインディチャンプは、昨年の安田記念、マイルチャンピオンシップとグランアレグリアに僅差で敗れていますので、2019年の最優秀短距離馬としては今回こそと思っていることでしょう。また、前走大阪杯で5着だったサリオスも展開が全てだったと考え、次こそは先着をと思っているはずです。

その他にも、ダノンの2頭、キングリーとプレミアムも休み明けではありますが、これまでの戦ってきた相手は格上なだけに負けていられないということで、2本の矢でグランアレグリア包囲網を仕掛けてくるということもあるかもしれません。このように、有力馬達が揃って“打倒グランアレグリア”を掲げるなら、無欲のカテドラルの末脚がグランアレグリアや他の有力馬達を一気に差し切るチャンスも出てくるでしょう。

さらに、グランアレグリアはこれまで同期の馬と対戦して、たった6頭にしか負けていません。その6頭のうちの2頭、カテドラルとケイデンスコールが出走してきますので、何かしら相性という見えない力がカテドラルを後押ししてくれることもあるかもしれません。ケイデンスコールも近走は調子が良いので、岩田騎手鞍上というのも不気味で何かしら大勝負を挑んでくるかもしれません。そうなればさらに人気のないカテドラルなら、無欲の末脚に掛けれることでしょう。

ということで、今年の安田記念は素質馬カテドラルが穴をあけてくれると予想して、激走に期待したいと思います。