東京競馬の土曜メインは長距離ハンデ重賞の「ダイヤモンドS」です。平地重賞ではステイヤーズSに次ぐ長距離戦で、当然レース巧者・長距離巧者というのが活躍しやすい舞台ではありますが、果たしてどのような傾向があるのでしょうか。今回は過去10年間のデータをもとにダイヤモンドSの傾向を探っていきたいと思います

■「1番人気」は連対率70%と堅実も、波乱は常に警戒

「1番人気」が最多の6勝を挙げており、連対数も最多です。勝率60%、連対率70%と好走率が高く、信頼度は高めです。下位人気を見ますと「6～9番人気」は2着2回、3着4回と2・3着にはよく絡んでおり、「10番人気以下」も1・2着に1回ずつ入着するなど、人気薄の好走が目立ちます。2020年は3連単355万馬券の大荒れ、昨年は31万馬券と近年はとくに波乱決着が目立っています。「1番人気」は堅実ですが、人気薄の激走も多く、波乱を見越した予想で馬券を組み立てるのが良いかも知れません。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「外枠」＆「差し」が好成績

コースは東京競馬場の芝3400mを使用。枠は「8枠」が最多の5勝を挙げており勝利数は断トツで、連対数と3着内の回数も最多で好成績です。「7枠」も3着内は4回と多く、外枠有利の傾向が顕著に見られます。

脚質は「差し」が最多の5勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。東京の芝3400mはその長い距離からもスローペースになりがちで、前からの粘り込みは困難。最後の直線も約530mと長く、途中に高低差2mの急坂もあり、差し馬が好走しやすいコース形態となっております。中心は「差し馬」と見て良いでしょう。

■ハンデが「54kg」の馬が好成績

ハンデは、最多の5勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「54kg」に注目です。馬体重の増減は、最多の4勝を挙げ、連対数も最多の「-3～+3kg」に注目です。

■年齢はフラットな傾向

年齢は「4・5歳」が3勝ずつ、「6歳」も2勝を挙げ3着内は最多と、どの年齢の馬もまんべんなく好走しています。年齢についてはフラットな目線で予想したいと思います。性別は3着内に入った30頭中29頭が「牡馬」または「せん馬」となっており、牡馬・せん馬が中心となります。所属は「美浦」が6勝を挙げており、関東馬がやや優勢です。

■前走レースが「アメリカJCC」だった馬に注目

前走レースは、最多の3勝を挙げている「アメリカJCC」が参考レースとしての重要度が高そうです。前走着順は「6着以下」だった馬が3勝を挙げており、3着内も9頭と多めです。前走で掲示板外に敗れた馬の巻き返しが目立っているため、前走着順については大敗馬でも警戒しておく必要がありそうです。

■騎手はフラットな傾向

騎手は「北村宏司」が唯一2勝を挙げていますが、今年は騎乗予定がありません。その他で2勝以上を挙げている騎手はおりませんので、騎手についてはフラットな目線で予想したいと思います。