金鯱賞（きんこしょう）は有力な“差し馬”から勝負！

今年も春の大舞台へ向けて好メンバーが揃った金鯱賞。中でも、唯一の重賞初挑戦馬ながら人気上位に推されそうな期待馬ジャックドールと、昨年の大阪杯を逃げて勝利したレイパパレが人気を集めそうな気配です。

いずれも有力な逃げ馬候補となりますが、ジャックドールは逃げ以外を試す示唆をしており、レイパパレも思い切ってハナを切らないと厳しそうな気配。不安要素を抱えた人気の逃げ馬2頭に加えて今年は昨年の金鯱賞を逃げ切ったギベオンも出走と、逃げ・先行馬が揃っています。

有力な差し馬から勝負となれば、狙いたいのは昨年の金鯱賞・6着馬サンレイポケットです。キャリア5勝のうち4勝を左回りで挙げている左回り巧者で、しぶとく伸びる末脚は中京の長い直線でこそ生きてくるでしょう。

昨年は6着に敗れていますが勝ち馬とは0秒2の僅差でしたし、その後は新潟大賞典を制して晴れて重賞馬となり、G1・2戦で4着と着実に力をつけてきました。前走の京都記念は休み明けで久々の右回りと好条件とは言えない中で、2着馬にクビ差の3着と好走。叩き2戦目で得意舞台の中京なら勝ち負けの可能性十分と言えるでしょう。

続いて対抗馬ですが、こちらはサンレイポケットを買うなら必須で買っておきたい1頭、ポタジェです。昨年の金鯱賞・3着、新潟大賞典・2着、毎日王冠・3着と左回りの中距離重賞戦線で活躍。出走レースがほぼサンレイポケットとかぶっているのは、この馬も中距離の左回りが得意な馬だからでしょう。

前走のアメリカJCCは5着に敗れていますが、初の2200m戦で状態も急仕上げの感があった中で0秒4差なら悲観する必要はありません。芝2000mは天皇賞(秋)・6着以外は3着以内に入っており、今回は適距離。前目につけての好位差しもでき、中団あたりに控えて終いを伸ばす競馬も可能と脚質的にもここは絡んでくる可能性大。叩き2戦目で良化も見込めるここは更なるパフォーマンスが期待できそうです。

ということで今年の金鯱賞は、本命サンレイポケット、対抗ポタジェという予想で勝負したいと思います。