【日経賞2019予想】妙味たっぷり!伏兵ハッピーグリン

春の天皇賞を狙う馬達にとってのトライアル・たたき台的なレースとしては、関西では阪神大賞典、そして関東では今週中山競馬場で行われる「日経賞」でしょう。

先週行われた阪神大賞典ではシャケトラが快勝し、春の天皇賞の有力馬として名乗り出ています。今週の日経賞も、昨年の菊花賞2着のエタリオウを中心に、一昨年の菊花賞2着で昨年の天皇賞でも3着となったクリンチャー、日経新春杯2着のルックトゥワイスなどの有力馬が出走してきました。

そんな中で今回筆者が注目しているのは4歳馬のハッピーグリンです。北海道競馬所属のローエングリン産駒で、昨年は中央で2勝、地方で1勝し、2018年NARグランプリ最優秀ターフ馬にも選ばれた馬です。

最近では、中央の重賞レースで活躍する地方馬もなかなか出てこなくなりましたが、ハッピーグリンは昨年1月に初めての中央競馬となったセントポーリア賞を勝利し、オープンの巴賞で3着、1000万のSTV賞を勝利するなど活躍し、地方馬の意地を見せております。

その後も重賞路線に果敢に挑み、G3の富士Sで11着、G1のジャパンカップでは14番人気と低評価ながら7着と善戦しました。ジャパンカップでは、アーモンドアイが驚愕の世界レコードを出した中での7着でしたので、着順以上に内容の良い競馬をしたと見ております。

今年は前走の中山記念で復帰して8着に終わったのですが、勝ったウインブライトから0.9秒差と大きく離されたわけではありませんし、G1馬が5頭もいる中ではだいぶ健闘したのではないでしょうか。レースもそこそこ流れたペースで上がり3F33秒台の脚を使っての5着なので、やはり前走のレースレベルは結構高かったと言っていいでしょう。

そして今回の日経賞ですが、G1馬は今回は1頭もおりませんし、重賞馬も4頭と少なめです。比較的ハイレベルなメンバーが揃った中山記念で善戦してますし、前述したジャパンカップでの好内容も含めて考えれば、この日経賞は十分勝ち負けできるでしょう。

鞍上はホッカイドウ競馬の服部騎手を予定しておりますが、北海道のレースの主戦ジョッキーですし、ジャパンカップでも同馬の手綱を握っていた騎手です。ハッピーグリンとは今回でコンビ10戦目をむかえ、言うまでもなくハッピーグリンのことを一番よく知っているジョッキーです。その服部騎手とのコンビに戻るというのは、この馬にとっては一番のプラス材料となるのではないでしょうか。

このように推せる点はいくつかありますが、実績や近走の着順を考えれば上位人気に推されることもなさそうで、馬券的妙味は十分ありそうです。ということで、今年の日経賞は伏兵・ハッピーグリンの激走に期待し、久々の地方所属馬の中央競馬重賞勝利を楽しみにして観戦したいと思います。