岩手競馬、禁止薬物検出で当面開催取りやめ

記事「岩手競馬、禁止薬物検出で当面開催取りやめ」のサムネイル画像

岩手競馬は17日、今月10日に行われたレースに出走した馬から禁止薬物が検出されたことを受け、18日の開催と23~25日までの4日間の競馬開催を取りやめることを記者会見で発表した。

そして26日、岩手競馬はその後禁止薬物が検出された厩舎の馬を検査したところ、新たに2頭の馬から同じ種類の禁止薬物が検出されたことを明かし、当面レースの開催を取りやめることを発表した。

検出された禁止薬物は筋肉増強剤であるアナボリックステロイドの一種である「ボルデノン」で、昨年12月に岩手競馬が開催を中止した原因となった禁止薬物と同じものである。

組合は昨年、この一件を機に監視カメラの増設や警備員の増員をはじめとした再発防止策を実施し、現地の岩手県警も第三者が関与した可能性があるとして競馬法違反の疑いで一連の事件を捜査してきた。

しかし、捜査状況は一向に伝えられないまま約1年が過ぎた。犯人や真相の究明が進むどころか、新たに同じ禁止薬物の検出によって開催を取りやめる事態にまで至ってしまった。開催再開の時期などについては一切明かされておらず、今後の対応が注目される。