レッドファルクス、種牡馬として成功するか?指標となるのはアノ馬

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競馬好きなら少なくとも一度は耳にしたことがあるだろうゲーム、ダービースタリオン。所謂ダビスタと呼ばれるこのゲームがキッカケで競馬にハマった方も少なくないことでしょう。ダビスタの醍醐味といえばオーナーブリーダーとなって世代を経つつ成長してゆくこと。現実でも種付シーズンがもうすぐそこまで来ています。ということで、今回は地味に期待をされている種牡馬・パドトロワのご紹介をいたします。

母が中日新聞杯を制したグランパドドゥということで芝中距離まで行けるのではないかと個人的には思っていましたが、父スウェプトオーヴァーボードの適性が強く出たのか現役時代はスプリンターとして活躍しました。G1未勝利にしてサンデーサイレンスの血も入っているためパッと見では相手探しに苦労しそうなパドトロワですが、サンデーサイレンスも母の父の父と三世代前ということでインブリードを見込めば選択肢として上がりやすい環境ではあるかもしれません。

そして、このパドトロワを今回取り上げた理由というのが今後順調にいけばおそらく種牡馬入りするであろうレッドファルクスと血統が似ている点にあります。同じスウェプトオーヴァーボード産駒であり、近代日本競馬を語る上で欠かすことの出来ないサンデーサイレンスの血を引いていること。サンデーサイレンスの血が濃い分、成績ではレッドファルクスに軍配があがるものの相手探しではひょっとしたら苦労するかもしれません。ともあれ、パドトロワが成功すればレッドファルクスにとっての追い風となるのは間違いないでしょう。

父スウェプトオーヴァーボードが既になくなっているため後継種牡馬として大事な役割を担っていくことになります。種牡馬としての実際の人気も初年度から64頭、48頭、48頭とまずまずの数を集めています。そしていよいよ初年度産駒がデビューする今年は来年以降に影響を与える非常に重要な年となります。

仕上がりが早く2歳戦に強いと定評のあったエンドスウィープの系譜なだけに、2歳戦で父パドトロワを見かけたらぜひ注目してみてください。