【天皇賞秋】リアルスティールには誰が乗るのか?復活ムードも一転暗雲立ち込める状況
前走の毎日王冠では先行集団とのスペースをうまく取り、中団集団の一番前と絶妙なポジションで進め、仕掛けを待って直線の序盤も馬なり、坂の上りでやっとゴーサインを出すといった完璧な騎乗で馬を勝利へと導きました。去年の2着に入線した天皇賞秋でも、3~4コーナーでペースが上がらない中で動いて後方に下げていった点などは後半のキレる脚に繋がったと思いますし、「この馬ってこんなにキレる脚使えるんだ?」と驚いたものです。
好走したレースを見てみると、3~4コーナーでも動いていく意識があるのが分かります。ドバイターフの時も、3~4コーナーで一旦一列下げて内に入り込む形で仕掛けを我慢したところなどはムーア騎手だからこそという内容でしたし、このあたりの判断というのはやはり騎手の技量や経験がものを言うのでしょう。福永騎手も仕掛けを待って絶妙なタイミングで出して勝つというレースは数多く見てきましたし、流石だなと感じます。しかし、道中で積極的に動いていく意識はやはりデムーロ騎手やムーア騎手の方が強く持っているという印象があります。このあたりの差が勝敗をわけているように感じます。
肝心の天皇賞秋では誰が乗るのか?
さて、肝心の本番である次走の天皇賞秋ですが、デムーロ騎手はサトノクラウンへの騎乗がほぼ決まっており、元主戦騎手の福永騎手はカデナへの騎乗で決まりそうですし、ムーア騎手もスケジュール的に厳しいでしょう。意気揚々と天皇賞秋への参戦を決めたリアルスティール陣営ですが、肝心の鞍上がぽっかりと空いてしまっている状況です。
外国人騎手だとフランスから短期免許で来日するV.シュミノー騎手がおりますが、果たしてどの馬に乗るのか?21日からの騎乗予定となっているので天皇賞秋には間に合いますが、ネオリアリズムなど他にも鞍上が決まっていない馬もいるので、どの馬とのコンビを組むのかも気になるところです。
他の騎手だと岩田康誠騎手や三浦皇成騎手が空いてそうですが、陣営はどの騎手に依頼をするのか?騎手次第なところが大きいリアルスティールですが、約2週間後にレースを控えた今なお鞍上が決まっていない現状で、果たして好走することはできるのでしょうか?前走の巻き返しで復活ムードが漂うも一転、暗雲立ち込める状況となってしまったリアルスティール陣営から目が離せそうにありません。