【東京ジャンプS予想2018】シャインレッド、障害界の新星となるか?

記事「【東京ジャンプS予想2018】シャインレッド、障害界の新星となるか?」のサムネイル画像

障害界で文句なしのチャンピオンとなったオジュウチョウサンが初めて障害重賞として挑戦したのがこの東京ジャンプステークスでした。その時は、9番人気で4着に敗れましたが、翌年には中山グランドジャンプの勝馬となり、チャンピオンホースとして戻ってきたことからも、この東京ジャンプステークスはこれからの障害界を担うジャンパーの登竜門とも言えるレースかもしれません。

今後の障害界を占う意味でも注目ですが、今回はさらに障害界のチャンピオンホース、オジュウチョウサンの唯一のライバルとも言えるアップトゥデイトの主戦騎手であった林満明騎手の引退レースということもあって、大注目のレースと言えるでしょう。

記念すべき引退レースということで心情的には林騎手鞍上のアスターサムソンを応援したいところですが、馬券となると今後の障害界を担ってほしい新星の先物買いをしたくなります。

ということで、今回は期待のニューカマー「シャインレッド」に注目しております。シャインレッドは15年に芝でデビューをしますが、昨年秋に4歳で障害レースへ転身。ここまで4戦して「2-0-1-1」と好成績。前走で初のオープン戦を勝利し、順調に障害路線で勝ち進んできております。

とは言え、今回はメンバーのレベルも一気に上がる重賞戦。林騎手の乗るアスターサムソンをはじめ、障害を3勝以上の実績を持っている馬が5頭出走していますので、シャインレッドは実績的には上位とは呼ぶにはほど遠いでしょう。

しかし、シャインレッドにとって今回の東京ジャンプステークスは好材料が多いもの事実。これまで走った障害レースは全て左回りでしたし、長く芝を走っていたからか、すんなりハナを切れるスピードもあります。勝った2勝は逃げ切り勝ちで、2着以下に大差をつける圧勝の内容。芝では高手の届かなかった重賞挑戦も、障害であっさりと成し遂げました。

オジュウチョウサンこそ障害界では珍しい強い差し脚タイプでしたが、過去に遡ってみると、障害界で強いと言われた馬の多くが逃げ切りタイプでした。オジュウチョウサンのライバルであるアップトゥデイト然り、中山大障害や中山グランドジャンプを逃げ切って勝利したアポロマーベリックや、古い競馬ファンならご存知のリターンエースなども強い逃げ馬として有名でした。障害レースは基本的には逃げ・先行が圧倒的に有利なので、強い逃げ馬が多いのも当然と言えば当然ですが、脚質的にもシャインレッドは無視できない存在と言えます。

今回の東京ジャンプステークスには他にも逃げ馬がたくさん出走していますので、前は厳しい展開となる可能性も高いですが、それでも障害界の新星に名乗り出るためには、ここで結果を出すしかありません。気性面ではまだ課題も残る馬ですし、逃げ一辺倒では今後厳しくなってくるかもしれませんが、まだまだ伸びしろのある一頭。今後の期待の意を込めて、今回はシャインレッドの馬券で勝負をしたいと思います。

そして最後にはなりますが、長くJRAの障害界を盛り上げてくれた林騎手へ、この場を借りて感謝申し上げたいと思います。有難うございます、ご苦労様でした。