伝説の三冠馬シンザンを記念して創設されたレース「シンザン記念」がいよいよ開催です。クラシックを見据えた馬たちの参戦が多く、俗に“クラシックの登竜門”とも言われている一戦です。今年は京都競馬場の改修工事の影響で中京コースでの開催となるため、過去のデータが通用しにくい部分がありますが、今回は過去10年間のデータをもとにシンザン記念の傾向を探っていきたいと思います。

■上位人気の勝率はまずまずも、波乱多し

人気は「2番人気」と「4番人気」が3勝ずつを挙げており、連対数と3着内の回数は「2番人気」が最多となっています。勝ち馬は10頭中8頭が「4番人気以内」から出ており、上位人気の勝率はまずまずです。下位人気を見てみますと「10番人気以下」は2・3着が1回ずつと少ないですが、「6～9番人気」が2勝、3着3回、3着1回と高い頻度で馬券に絡んでおり、人気薄を狙うならこのあたりが良さそうです。3連単は10万馬券以上が5回と高配当が出る頻度も多く、馬券的には手広く押さえる買い方が良さそうです。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「枠番」＆「脚質」ともにフラットな傾向

コースは京都の芝1600mを使用。2021～2023年は開催がスライドした影響で中京競馬場での開催となっているため、「枠番」と「脚質」については京都の傾向に焦点を当て、京都で開催された2014年から2020年の過去7回分のデータをまとめました。

枠は「3枠」が最多の2勝を挙げており、連対数は「1枠」と「8枠」が最多、3着内の回数は「8枠」が最多となっています。どの枠もまんべんなく好走しており、内外の有利不利は少なめです。枠についてはフラットな目線で予想したいと思います。

脚質は「先行」「差し」「追い込み」が2勝ずつを挙げており、連対数は「先行」と「追い込み」、3着内は「差し」が最多となっています。どの脚質もまんべんなく好走しており、脚質についてもフラットな目線で予想したいと思います。

■馬体重の増減が「-3～+3kg」だった馬に注目

馬体重の増減は、最多の8勝を挙げ、連対数と3着内の回数も最多の「-3～+3kg」に注目です。

■「牡馬」が中心。「牝馬」も1・2番人気の人気馬なら

性別は7勝を挙げている「牡馬」が中心となります。馬券に絡んだ5頭の牝馬のうち、4頭は「2番人気内」の馬でした。牝馬でも1・2番人気に推される人気馬なら注意した方が良さそうです。所属は、「栗東」が8勝を挙げており、関西馬が優勢です。

■前走レースはフラットな傾向

前走レースは「新馬」と「千両賞」が2勝ずつを挙げていますが、今年は「千両賞」から来る馬がおりません。この時期の3歳馬は新馬・未勝利を勝ち上がってきた馬がほとんどのため、傾向とは言い難いところがあります。参考レースとしての重要度はそこまで高いとは言えないでしょう。

前走着順は、最多の5勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「1着」に注目です。また、勝ち馬は10頭中8頭が前走で「3着以内」に好走していた馬でした。勝ち馬は前走で馬券圏内に好走している馬から出やすい傾向となっています。

■騎手は「浜中俊」に注目

騎手は、「武豊」と「浜中俊」の2名が2勝を挙げていますが、今年は武豊騎手の騎乗予定がありませんので、騎乗予定がある浜中騎手に注目です。