阪神競馬の土曜メインはマイルCSの前哨戦「スワンS」です。マイラーとスプリンターの両方だけでなく、夏の上がり馬や春の実績馬など、様々な路線から様々なタイプの馬が参戦してくる難解な一戦です。今回は過去10年間のデータをもとにスワンステークスの傾向を探っていきたいと思います。

■上位人気の勝率高め

人気は「2番人気」が最多の4勝を挙げており、3着内も最多です。連対数は「1番人気」と「2番人気」が同率タイとなっています。勝ち馬は10頭中8頭が「3番人気以内」から出ており、上位人気の勝率は高めです。「1番人気」は複勝率60%、「2番人気」も70％となっており、とくに上位2頭は崩れにくい傾向となっています。下位人気を見ますと、「6～9番人気」が3着内6回でこのあたりの人気薄が狙い目となりそうです。「10番人気以下」も1～3着に1回ずつ入着しているので、常に大波乱の種が潜んでいると考えたほうが良さそうです。上位人気を中心に、相手は中堅どころから大穴まで手を広げても良さそうです。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「外枠」＆「差し・追い込み」が好成績

コースは阪神競馬場の芝1400mを使用。例年京都で行われるレースですが、今年は変則開催の影響で阪神での開催となります。「枠」と「脚質」についてはコースに依存するところも大きいデータとなるため、今年は傾向が当てはまりにくいところがある点をあらかじめご注意ください。（阪神芝1400mの傾向はこちら）

枠は「7枠」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内は「8枠」が最多となっています。勝ち馬は10頭中7頭が「6枠よりも外の枠」から出ており、外目の枠が好走傾向にあります。

脚質は「差し」が最多の5勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。「追い込み」も「1～3着」に2回ずつ入着しており、「差し・追い込み」が中心となります。ただ、「逃げ」も複勝率は60％と好走率は高く、逃げ馬の激走にも警戒が必要です。

ただ、京都の1400mの場合直線も平坦で約404mと長めですが、阪神は直線が約350mと短く、ゴール前に急坂も待ち構えています。前傾ラップになりやすいコースなので「差し」は決まりそうですが、「逃げ」タイプにとっては厳しいコース形態となっているので、例年の傾向が通用し難い部分がある点をご了承ください。

■馬体重の増減が「-3～+3kg」だった馬に注目

馬体重の増減は、最多の5勝を挙げ、連対数と3着内が最多の「-3～+3kg」に注目。

■「5歳」に注目

年齢は、「3歳」と「5歳」が最多の4勝ずつを挙げていますが、ここでは連対数と3着内も最多の「5歳」に注目です。性別は、8勝を挙げている「牡馬」が中心となります。所属は「栗東」が8勝を挙げており、関西馬が優勢です。

■前走レースが「安田記念」だった馬に注目

前走レースは、「安田記念」と「京成杯オータムH」が2勝を挙げていますが、今回は連対数と3着内も最多の「安田記念」を重要度の高い参考レースとして注目したいと思います。前走着順は「6～9着」だった馬が4勝を挙げており、3着内の回数も11回と多く、前走で掲示板外に敗れた馬の巻き返しが目立っています。前走「2着馬」と「3着馬」は0勝となっており、前走好走馬よりもむしろ崩れた馬が巻き返すケースが目立っています。

■騎手は「浜中俊」に注目

騎手は「川田将雅」と「浜中俊」の2名の騎手が2勝ずつを挙げていますが、今年は川田騎手の騎乗予定がないため、騎乗予定がある浜中騎手に注目したいと思います。